ブログ|ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社(PHJ)

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  • ブログ2023.08.09

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

     

    「エイジズム」とは、年齢に基づく偏見や差別を指す言葉です。

     

    PHJによる「科学的介護導入教育AtoZプログラム」ではお馴染みの教育テーマです。

     

    我が国では、高齢者に対する偏見や差別が認識されていません。日本社会では高齢者はポジティブ及びネガティブの両面から差別されています。

     

    そのところが、欧米社会と比較するとよくわかります。

     

     

    日本と欧米では高齢者に対する認識や扱いに違いがありますが、エイジズムに対する認識もまた異なります。

     

    以下、それぞれの特徴と違いについて解説します。

     

    1. 日本の高齢者に対する認識

     

    • 尊敬の文化: 日本の文化では「尊老敬老」の精神が根付いており、高齢者には尊敬の念を抱く傾向があります。

     

    • 高齢者の社会参加: 一方、高齢者の職場での再雇用や地域社会での活動が求められているが、実際の役割や期待値は限定的であることがあるわけです。

     

    • 固定的な役割: 伝統的な家族構造や役割分担の中で、高齢者は家庭内での一定の役割を持つとされることが多いです。

     

    1. 欧米の高齢者に対する認識

     

    • 個人主義: 欧米社会では個人主義が根付いており、高齢者もその能力や意志に応じて社会参加が期待されます。

     

    • 継続的な学び: 生涯学習の概念が浸透しており、年齢に関係なく新しいことを学び続けることが奨励されています。

     

     

    • 活動的な高齢者像: 高齢者も活動的に旅行やボランティア活動などを楽しむ姿が一般的に受け入れられているところです。

     

    1. エイジズムの認識の違い

     

    • 日本: 高齢者に対する尊重はあるものの、社会的な期待や役割が限定的であり、これが隠れたエイジズムとして現れることがあります。

    具体的には、職場での再雇用の機会が限られたり、地域社会での役割が伝統的なものに限られることが挙げられます。

     

    病院では高齢者は「もう歳だからしょうがないんです」との医師のエイジズムにより、「寝かせきり」にさせられ、「寝たきり高齢者」が作られることを、「科学的に検証せず」かつ、誰も社会問題として、取り上げないなどです。

     

    • 欧米: 高齢者への偏見はあるものの、それを公然と表現することが社会的に許容されていません。

     

    しかし、隠れた形でのエイジズムが存在することは否めません。例えば、広告業界では若い世代をターゲットとする傾向が強く、高齢者がマーケットから疎外されることはあったりします。

     

    ということで、まとめますと

     

    日本と欧米社会では、高齢者への認識やエイジズムに対する態度に違いがあるということがわかります。

     

    日本の「尊老敬老」の精神と欧米の「個人主義」が背景として影響していることが考えられます。

     

    エイジズムを克服し、全ての年齢層が活躍できる社会を目指すためには、それぞれの文化や価値観を理解し合うことが不可欠であるだけではなく、病院で作られた廃用症候群から高齢者の身体的自立に戻すという「公益的取り組み」を、全ての介護事業者が、就中、特定公益増進法人である社会福祉法人が先頭に立って行う使命があると考えます。

     

    社会福祉法人の理事長の皆様、 PHJがお手伝い申し上げます!

     

    ではまた!

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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    E-mail:h.horiuchi@ph-japan.jp

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  • ブログ2023.08.08

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

     

     

    昨日のメルマガで、科学的介護を推進することが、職場の「モチベーション」向上に繋がる

    とお話しさせていただきましたが、

    ある経営者様から、ご批判をいただきました。(ありがとうございます。)

    堀内さん 分かってないね。

    私は、科学的介護を推進したいんだけど、それに反対しているのは、現場だよ。

    科学的介護を推進したら、現場のモチベーションは、下がるでしょう。」

    こんなご意見でした。

     

    それでは、弊社の自立支援介護教育マスタートレーナー(社会福祉法人正吉福祉会理事)

    齋藤貴也氏のエピソードをご紹介しましょう。

     

    ある法人の経営層の方と弊社社長谷本が懇親した際に、このようなお話があったそうです。

    「谷本社長、齋藤さんには、本当に感謝しています。

    コンサルティングが始まったころ、齋藤さんは、針の筵の状況だったと思います。

    職員の冷ややかな態度、反発するような発言など。

    それが、今は、いつ齋藤先生が来られるのと、

    なっています。

    あの時、辛抱していただいたお陰です。」

     

    そのことを齋藤さんにお話ししたところ、

    「そうですか。ありがとうございます。

    でも、谷本社長、それは、全てのコンサルティングで、当たり前のことですよ。

    新しいことに挑戦するのですから、不安もあるでしょう。

    でも、3ヶ月でしょうか。成功体験が出てきたら、その雰囲気は、一変します。」

    と、あの穏やかな笑顔で回答されたそうです。

     

    新しいことに挑戦する時、モチベーションが下がるのではなく、動揺が起きるのです。

    そして、成功体験が、素晴らしいモチベーションに繋がるのです。

    その環境、学び、新しいステージを提供するのが経営者様のお役目なのではないでしょうか。

    (数ヶ月間の辛抱できませんか!)

     

    ある介護職員様から

    堀内さん 分かってないね。

    当施設は、介護老人福祉施設で、90歳以上で、要介護度が4~5の入居者様が多く、認知症が重度で会話困難や寝たきりの方も多いのです。改善するのは、無理ですよ。うちは特別なんです。」

     

    その際の私の回答です。

    「貴法人の状況は、特別ではありません。」

    「そもそも、科学的介護とは、要介護度を、5から4に、3に改善すること。再自立が目的ですよね。

    寝たきりから2足歩行に改善することが目的ですよね。」

     

    また、先程の齋藤さんに質問したことがあります。

    「90歳とかの高齢者となると、改善は難しいでしょうか。」

    齋藤さんの回答。

    堀内さん 分かってないね。

    90歳まで生きてこられたということは、

    それだけ生命力があるということです。年齢なんて関係ありません。逆に、改善が早いです。」

    とキッパリ。それもあの穏やかな笑顔で。

     

    「固定観念」て、恐ろしいですね!

    この「固定観念」を打破するところから、科学的介護の推進が始まるのですね。

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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  • ブログ2023.08.07

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

     

     

    皆さん!突然ですが、今日は、週の始まり月曜日、お元気ですか?

    こう暑いと、朝から「モチベーション」が下がってしまいますね。

     

    さて、この「モチベーション」。

    上がったり、下がったり、維持すのが大変。

    組織のリーダーは、部下の「モチベーション」を上げるにはどうしたら

    良いか。悩みの種の一つでは。

     

    ちなみに、「モチベーション」とは、人が何かしらの目標(対象)に向けて動くための「原動力」

    「動機」「やる気」。何かに向けて「動く」「やる」ためのエンジンでしょうか。

     

    一般論ですが、

    組織の「モチベーション」向上のためには、4つの魅力が必要と言われています。

     

    「目標の魅力」
    戦略やビジョンなど、組織が目指しているもの(目標)の魅力。

    「活動の魅力」
    事業内容や仕事内容など、自身が携わる業務の魅力。
    「風土の魅力」
    組織風土や人材の特性など、組織内のカルチャーや雰囲気から出る魅力。
    「条件の魅力」
    制度待遇面や施設環境面など、働く上での具体的な環境面から出る魅力。

     

    では、その魅力を高めるには、

    「外部適応」
    顧客のニーズを理解した上で、クオリティが高い価値を提供している。

    介護業界では、ご利用者様に、再自立できるという科学的介護のケアを提供しているということでしょうか。

     

    「内部統合」
    目標が全員にしっかり共有され、職場内で一体感を持って働いている。

    介護業界では、ご利用者様が笑顔にという目標を共有しているということでしょうか。

     

    「変革活動」
    未来に向けての新たな提案が飛び交っているなど、常に変化をし続けている感覚がある。

    介護業界では、従来のお世話型介護から科学的介護への変革でしょうか。

    「継承活動」
    職場の歴史や経緯が共有されていたり、成功事例や失敗事例の共有がされているなど、互いの知見を共有、蓄積しているような職場ではモチベーション高く働くことが出来る。

    介護業界では、多職種の方々との意見交換。コミュニケーションでしょうか。

     

    あれ!

    もしかすると、科学的介護を推進することが、職場の「モチベーション」向上に繋がるの!

    (ご賛同の拍手、ありがとうございます。)

    介護業界の経営者の皆様に。

    「モチベーション」を下げる要因を、お伝えします。

    未来への「不安感」

    仕事への「閉塞感」

    風土への「既決感」

    待遇への「不満感」

    上司への「失望感」

    職場への「無力感」

    とのことです。

    私は、営業ですので、多くの介護職の方とお話ししますが、この〇〇感のご回答が多い

    ですね。決して、皆様の企業・法人のことではないですよ。

    でも、もう一度、考えてみませんか。

    「認知症あんしん生活実践ケア研究会」には、

    「モチベーション」向上のための4つの魅力と高める方法が包含されています。

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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    皆様のご入会をお待ちしています。

    ご質問などありましたら、お気軽に、運営事務局:堀内(ほりうち)までご連絡ください。
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  • ブログ2023.08.04

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

    科学的介護教育について、一部の管理職や職員からは、新しい手法やアプローチに抵抗感を抱く声が上がっていると経営者の皆様から、度々お聞きます。

     

    しかし、恐れることはありません。経営者が腹を決めれば、解決の糸口が視えてきます。

     

    “麻の中の蓬”という日本の古い諺があります。

     

    “麻の中の蓬”の諺は、善良な人々と交われば、自ずから善良になることを示しています。

     

    蓬は自然と曲がりやすい植物ですが、麻の中で育つと曲がらずにまっすぐに伸びます。

     

    これは善良な人々と交われば自然と善良になるという意味にも解釈できます。

     

    今回、私たちが挑む科学的介護教育の導入において、麻を科学的介護への教育による介護現場の変革、蓬をお世話型介護、あるいは不適切ケアと見立てて考えてみましょう。

     

    科学的介護教育という麻の中で、介護職はどのように育つでしょうか。

     

    私たちは新たな知識と技術を身につけ、介護の質を向上させることを目指します。

     

    それは、私たちが目指す高齢者社会への対応と利用者の幸福のための最善の策です。

     

    それでも、既存のケアスタイル、特にお世話型のケアや不適切ケアという“蓬”が抵抗することもあるでしょう。

     

    しかし、麻の中の蓬の例えが示す通り、新しい環境と情報に触れることで、私たち自身も変化し、成長することが可能です。

     

    重要なのは、科学的な知識と技術と、温かなケアの両方を見つめ直すことです。

    これが、蓬が麻の中でまっすぐに育つようなバランスを生むでしょう。

     

     

    今、私たちは介護の現場で、”麻”を科学的介護教育による改革、”蓬”を既存のお世話型介護、あるいは不適切ケアと見立てて、この言葉の教訓を生かす時が来たと考えます。

     

    科学的介護の教育は、介護スタッフが最新の知識と技術を習得し、適切なケアを提供するための方法論を持つことを可能にします。

     

    これは不適切なケアを減らし、利用者に対するサービスの質を向上させる近道です。科学的介護教育の導入は、麻と蓬が共存する現状を改善し、介護の質を一新するための重要な第一歩です。

     

    介護に対する考え方の全てを一変させることに対する恐怖や疑念は自然なことです。新たな学びを導入することは、確かに大変な挑戦でしょう。しかし、これは我々が目指す最高の介護環境を実現するための必要な過程なのです。

     

    しかし、なぜ多くの介護現場でこの改革への反対が起きるのでしょうか。

     

    一つには、法人・施設に経営理念が存在せず、働く職員の目的がお金を稼ぐことに偏っていることがあると思います。その結果、利他の精神が欠如している可能性が考えられます。

     

    科学的介護教育の導入は、確かに難易度が高いものです。しかし、それを成し遂げるためには、まず施設全体の風土を変えることから始めるべきです。これが本質的な科学的介護教育の導入と、施設の理念を実現するための最初のステップです。

     

    風土作りとは、働く職員が自身の仕事に誇りを持ち、利用者のために尽力するための基盤を創り上げることです。

     

    それは具体的には、働く職員が自身の仕事にやりがいを感じ、自己成長を実感するための環境作りです。

     

    風土が変われば、職員の視点・視野・視座も自然と広がるでしょう。

     

    そして、その上で次に取り組むべきは、外部専門家を入れての、科学的介護教育の導入です。成功させるためには「ガイド役」が必要不可欠なのです。

     

    いわば、これは、麻の中でまっすぐに伸びる蓬のように、介護職が専門的な知識と技術を身につけ、介護の質を向上させる道筋です。

     

    そして、それは、国民が潜在的に望む、最高の介護環境を実現するための必要な過程です。

     

    これらの取り組みは容易なことではありませんが、全ては利用者のため、そして職員自身の成長のためです。

     

    風土作りから始めて、科学的介護教育の導入とその実践により、最高のケアを提供するための新たな可能性を追求しましょう。

     

    我々は皆様と共に、この挑戦を乗り越えていきたいと思います。

     

    皆様のご理解とご協力を引き続き賜りますよう、お願い申し上げます。

     

    ではまた!

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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  • ブログ2023.08.03

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

    今回はNLP(神経言語プログラミング)心理学の視点からビリーフ(信念)という概念と、
    それが如何に我々の経営判断や現場での行動に影響を与えるかについて言及したいと思います。

     

    NLP心理学におけるビリーフとは、我々が自身や世界について持っている信念のことを指します。

     

    これらの信念は、我々の思考、感情、行動の原動力であり、一見無意識のうちに我々の日常生活を左右します。

     

    しかし、これらの「ビリーフが制限的なもの」である場合、我々の可能性を無意識のうちに狭め、
    思考や行動の選択肢を制約する可能性があります。

     

    例として、介護業界で見受けられるビリーフを考えてみましょう。

     

    要介護5の状態から廃用症候群の回復が可能であるという考え方を受け入れられないとすると、
    これは明らかに「制限的なビリーフ」です。

     

    このビリーフが存在することで、施設の経営者は新たな取り組みを試すことを避け、
    現場の介護職は高い回復目標を設定することを恐れるかもしれません。

     

    結果として、実際には可能な回復が阻害され、介護者と受け手双方の機会が奪われてしまいます。

     

    では、このような「制限的なビリーフ」をどうすれば乗り越えることができるのでしょうか。

    NLPのテクニックを用いることで、ビリーフの再定義が可能です。

     

    「制限的なビリーフ」を問い直し、再評価し、新たな有益なビリーフに置き換えることで、思考と行動の新たな可能性を開放します。

     

    まず、経営者は制限的なビリーフを認識し、それが組織の成長と進化を妨げていると理解する必要があります。

     

    次に、経営者は新たなビリーフ=力づけのビリーフ(エンパワリングビリーフ)を形成し、
    それを組織全体に広めることで、新たな取り組みへのオープンマインドを醸成することができます。

     

    この新たなビリーフが「要介護5からの回復は可能である」となれば、
    新しい治療法の探求や、施設内での新しい取り組みを始めることが可能となります。

     

    一方、現場の介護職にとっては、新たなビリーフを持つことで日々の業務に新たな視点をもたらし、
    自身の役割に新たな意味を見つけることができます。

     

    「制限的なビリーフが解消される」ことで、より高い目標設定が可能となり、
    自身の業務に対するモチベーション向上につながるでしょう。

     

    これらの視点から考えると、NLPで定義される「ビリーフ(Belief)」は経営者にも現場の介護職にも、
    介護の成果に対しても、大きな影響を与えることが明らかです。

     

    とすれば「制限的なビリーフ」を乗り越え、可能性に対する新たな視点を持つことで、
    我々は高齢者ケアの未来を再定義することができる、ともいえます。

     

    次に具体的なNLP(神経言語プログラミング)のテクニックを用いて、
    制限的なビリーフを再定義し、新たなビリーフを形成する方法についてご紹介します。

     

     

    1. 1.ビリーフの特定: 最初のステップは、制限的なビリーフを特定することです。ビリーフはしばしば無意識のレベルで作用するため、我々が持っているビリーフに気づくこと自体が挑戦となることがあります。日々の言動や反応、判断に注意を向け、その背後にある信念を見つけ出すことが重要です。

     

    1. 2.ビリーフの検証: 次に、そのビリーフが事実に基づいているのか、または過去の経験や偏見から生まれたものなのかを問い直す必要があります。これにより、ビリーフが現実的なものなのか、それとも再評価が必要なものなのかを判断することができます。

     

    1. 3.新たなビリーフの形成: 制限的なビリーフが再評価されると、新たな有益なビリーフを形成する段階に移ります。このビリーフは、個々人の目標や組織全体の目指す方向性に沿ったものでなければなりません。新たなビリーフを形成することで、思考のパターンや行動が変化し、より積極的な結果をもたらす可能性があります。

     

    先ほど触れました、介護業界では「要介護5からの回復は困難だ」という制限的なビリーフを再定義し、

    「要介護5からの回復は可能である。適切なアプローチと努力をすれば、患者の生活の質は向上する」という

    新たなビリーフを形成することができます。

     

    この新たなビリーフは、入居者・利用者へのアプローチを変え、

    新たな治療法を試す意欲を促し、介護スタッフの効果的な介入を可能にします。

     

    1. 4.新たなビリーフの固定化: 新たなビリーフを定着させるためには、それを実践することが重要です。日々の行動に新たなビリーフを反映させ、それが自然な思考の一部となるよう習慣化するために、必要なルーティンの実施の継続に努める必要があります。

     

    また、新たなビリーフの成功体験を共有し、組織全体でその価値を認識することも重要です。

     

     

    これらのステップを踏むことで、経営者も管理職も介護現場も
    「制限的なビリーフ」を再定義し、新たなビリーフを形成することができます。

     

    そして、その結果として、介護業界の未来をより良いものに形成することが可能となります。

     

    新たな視点と有益なビリーフで未来の介護業界を一緒に創り上げましょう。

     

    ではまた!

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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