風土変革から始める科学的介護教育の推進 – “麻の中の蓬”の教訓を忘れずに | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.08.04

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

    科学的介護教育について、一部の管理職や職員からは、新しい手法やアプローチに抵抗感を抱く声が上がっていると経営者の皆様から、度々お聞きます。

     

    しかし、恐れることはありません。経営者が腹を決めれば、解決の糸口が視えてきます。

     

    “麻の中の蓬”という日本の古い諺があります。

     

    “麻の中の蓬”の諺は、善良な人々と交われば、自ずから善良になることを示しています。

     

    蓬は自然と曲がりやすい植物ですが、麻の中で育つと曲がらずにまっすぐに伸びます。

     

    これは善良な人々と交われば自然と善良になるという意味にも解釈できます。

     

    今回、私たちが挑む科学的介護教育の導入において、麻を科学的介護への教育による介護現場の変革、蓬をお世話型介護、あるいは不適切ケアと見立てて考えてみましょう。

     

    科学的介護教育という麻の中で、介護職はどのように育つでしょうか。

     

    私たちは新たな知識と技術を身につけ、介護の質を向上させることを目指します。

     

    それは、私たちが目指す高齢者社会への対応と利用者の幸福のための最善の策です。

     

    それでも、既存のケアスタイル、特にお世話型のケアや不適切ケアという“蓬”が抵抗することもあるでしょう。

     

    しかし、麻の中の蓬の例えが示す通り、新しい環境と情報に触れることで、私たち自身も変化し、成長することが可能です。

     

    重要なのは、科学的な知識と技術と、温かなケアの両方を見つめ直すことです。

    これが、蓬が麻の中でまっすぐに育つようなバランスを生むでしょう。

     

     

    今、私たちは介護の現場で、”麻”を科学的介護教育による改革、”蓬”を既存のお世話型介護、あるいは不適切ケアと見立てて、この言葉の教訓を生かす時が来たと考えます。

     

    科学的介護の教育は、介護スタッフが最新の知識と技術を習得し、適切なケアを提供するための方法論を持つことを可能にします。

     

    これは不適切なケアを減らし、利用者に対するサービスの質を向上させる近道です。科学的介護教育の導入は、麻と蓬が共存する現状を改善し、介護の質を一新するための重要な第一歩です。

     

    介護に対する考え方の全てを一変させることに対する恐怖や疑念は自然なことです。新たな学びを導入することは、確かに大変な挑戦でしょう。しかし、これは我々が目指す最高の介護環境を実現するための必要な過程なのです。

     

    しかし、なぜ多くの介護現場でこの改革への反対が起きるのでしょうか。

     

    一つには、法人・施設に経営理念が存在せず、働く職員の目的がお金を稼ぐことに偏っていることがあると思います。その結果、利他の精神が欠如している可能性が考えられます。

     

    科学的介護教育の導入は、確かに難易度が高いものです。しかし、それを成し遂げるためには、まず施設全体の風土を変えることから始めるべきです。これが本質的な科学的介護教育の導入と、施設の理念を実現するための最初のステップです。

     

    風土作りとは、働く職員が自身の仕事に誇りを持ち、利用者のために尽力するための基盤を創り上げることです。

     

    それは具体的には、働く職員が自身の仕事にやりがいを感じ、自己成長を実感するための環境作りです。

     

    風土が変われば、職員の視点・視野・視座も自然と広がるでしょう。

     

    そして、その上で次に取り組むべきは、外部専門家を入れての、科学的介護教育の導入です。成功させるためには「ガイド役」が必要不可欠なのです。

     

    いわば、これは、麻の中でまっすぐに伸びる蓬のように、介護職が専門的な知識と技術を身につけ、介護の質を向上させる道筋です。

     

    そして、それは、国民が潜在的に望む、最高の介護環境を実現するための必要な過程です。

     

    これらの取り組みは容易なことではありませんが、全ては利用者のため、そして職員自身の成長のためです。

     

    風土作りから始めて、科学的介護教育の導入とその実践により、最高のケアを提供するための新たな可能性を追求しましょう。

     

    我々は皆様と共に、この挑戦を乗り越えていきたいと思います。

     

    皆様のご理解とご協力を引き続き賜りますよう、お願い申し上げます。

     

    ではまた!

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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