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いつもお世話になっております。
PHJの谷本です。
僕は、21年前の36歳のときは、外資系コンサルティング会社に所属していました。
純粋米国系で本社はデトロイトにありました。方針やマネジメントはバリバリのアメリカ人のシンプルな考え方で、
当時、特に自分にはフィットしていたなあと思います(日本系企業が若い頃は性分に合わなかったもので)。
プロセス評価などあり得ず、100%成果評価。
こう表現すると嫌な感じを受ける方もいるかもしれませんが、逆に評価がわかりやすい。
3ヶ月営業の契約が取れない場合は、解雇という、ドナルド・トランプの世界です(途中から教育指導のエビデンス残すなど日本の労働法対応がなされるようになりましたが本筋は変更なし)。
個人的には大好きな会社でした。まず人間関係のドロドロゼロ!飲み会でお酌なし!手酌オンリー!
上司にお中元お歳暮禁止(というか送っても売れなければクビなので意味ない)。
そんな会社で2001年夏の今でも忘れない出来事がありました。
Hさんという物凄く優秀なコンサルタントがいました。部下を何人も持ったコンサルタントマネジャーでした。
私もそのコンサルティングの様やセミナーの様を見て惚れ惚れするような1流のコンサルタントでした。
そんなHさんの担当のスケジューラー(女性)がある日、本人の確認エラーでコンサルティング日程をダブルブッキングしまいました。
そのことに気づいたHさん(コンサルタントマネージャー)は、電話で烈火のごとく担当スケジューラーを叱りつけました。
いわゆる大声で罵倒系です。
その事実は私たちの耳にも入り、「あらあら・・・」と思っていたところ、その翌日には、Hコンサルタントマネージャーは、米国本社からの指示でヒラのコンサルタントに降格処分となりました。
「パワーハラスメントによる降格処分」とのこと。
私は、あまりな迅速かつ鮮やかな米国本社の対応に「さすが、外資系!」と驚嘆しました。
これ、日本企業ならどうでしょうね。それも2001年のことですよ。
みなさんは「ハイコンテクストな国」と「ローコンテクストな国」の違いという話をお聞きになったことはありますか?
ものすごく乱暴なほどにシンプルに説明すると「ハイコンテキストな国」の代表格は日本やアフリカらしいのですが「贈与・互酬の関係重視」「空気」「個人が不在」「集団主義」「排他性」「和」、「世間という名の集団」重視の国、だそうです。
反対の「ローコンテキストな国」は(米国・欧州等)、言葉が全て、「契約重視」、法律・ルールが全て、「平等性」「組織は個人の集合体に過ぎない」という考え方を大切にしている、いわゆる「社会」と「個人」重視で判断されていく国のようです。
日本の組織がコンプライアンスが苦手科目なのは、「ハイコンテクストな国」だからなのかもしれませんね。
ただし、法律違反や、善管注意義務違反、役員に任務懈怠が裁判で認定されれば経営者は打首・晒し首になるという過酷な状態に追い込まれ、「聞いてないよー!」となるわけです。
叱らないと人に、部下にものを教えられない方に、かの吉田松蔭はこのような言葉を投げかけています。
「人にものを教えるイメージは、綿を水にひたす感じ。赤ちゃんにおっぱいを飲ませる感じ。
お香を焚いて、香りを服や布に染み込ませる感じ。土器をかまどで焼き固める感じ。人を導いていくときも、こんな風に自然に。」
ハラスメントの1番の問題は、その問題が一体どこから生じているものなのか?誰もわかっていないということかもしれません。
わかっているなら解決に向かっていいはずですが、変わらないところを見ると、どうも多くの経営者の方、上司の立場の方は気づいていないのかもしれません。
私たちPHJのハラスメント対策は全業種対応で、ハラスメントの恒久的根絶を実現する最適解を有したものです。
その「最適解」を共有し、アンガーマネジメントや厚生労働省パワハラガイドラインにも、明かされていない「ハラスメント根絶の鍵」をお渡ししたいと思います。
ご興味のある経営者の方は、是非、「セミナースケジュール」をご覧いただき、お申込みをお待ちしています。