ハラスメントは、はじめに言葉ありき | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2022.08.25

    PHJ 谷本

    会議

     

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

    パワーハラスメント防止法の中小企業までの適用が2022年4月から始まっていますが、社会福祉法人、医療法人、介護事業者、障害福祉事業者にとっては、この法制化により、法人風土を客観視する好機に活用できるかもしれません。

     

    ハラスメントには、パワーハラスメント、ロジカルハラスメント、モラルハラスメント、セクシャルハラスメント、マタニティハラスメント等バラエティに富んでいますが、どのハラスメントも結局は、「言葉」から始まっています 。

     

    「言葉 」の意味は 、 誰が言うか、どこで言うか、何に対して言うか、いつ言うかなどで変わります。
    同じ言葉でも、「誰が言うか」「いつ言うか」「何に関して言うか」で言葉の意味は変わるのです。

    言葉を発する時、多くの場合、そこには相手がいます。その相手の「価値観」、固有の「地図」は千差万別です。
    百人いれば百種類の「辞書」があるようなものです。
    そのため、「言葉は、相手に合わせて、相手が理解できるものを選ばなければ、コミュニケーションの質は恐ろしく低下します。

     

    一般にパワハラ等は、上司から部下の方向性(例外で部下から上司の場合もありますが)のコミュニケーションから発生しますが、上司と部下の間で日常、どのような「言葉」が飛び交っているでしょうか?

    さらには、職員と入居者・利用者・患者の間では、どんな種類の「 言葉 」が常用されているでしょうか?
    上司と部下の言葉のレベルは、実は、入居者・ご利用者・患者へ使用する言語行動にもつながってきます。
    (たまにですが私は病院内で患者にタメ口で話す看護師を見かけることがいまだにあります。)

    俗に、介護施設で言われることですが、「虐待行為の萌芽は、不適切な言葉がけから」と言われています。
    法人や施設の「法人風土」「施設風土」を作るのは、その法人・施設で働く人々の「言葉」の集積です。
    それもより上位者の発する「言葉」の影響力と現場で当たり前に飛び交う「言葉」の影響力の合算です。

     

    みなさんはご存知かもしれません。人間の意識レベルと使用される「言葉」は連動すると言われていることを。

     

    米国の精神科医デヴィッド・R・ホーキンズ博士の著書「パワーかフォースか」で説明されている意識レベルとい
    うものがあります。

     

    1〜1000のスケールで人間の意識レベルを識別しているものです。

     

    ■1〜1000の意識レベルの表

    700-1000・・・悟り
    600・・・平和、1000万人に1人(世界で700人)
    540・・・喜び、250人に1人(世界で2800万人)
    500・・・愛、25人に1人
    400・・・理性
    350・・・受容
    310・・・意欲
    250・・・中立
    200・・・勇気、5〜7人に1人(15%〜22%)
    175・・・プライド
    150・・・怒り
    125・・・欲望
    100・・・恐怖
    75・・・深い悲しみ
    50・・・無感動
    30・・・罪悪感
    20・・・恥

     

    この表で考えると、相手にハラスメントであると認識されるような「言葉」を発するリスクのある意識レベルは、あるいは介護施設等で「虐待行為」の萌芽となるような「言葉」を発するリスクのある意識レベルは、150の「怒り」から下の「欲望」、「恐怖」、「深い悲しみ」、「無感動」、「罪悪感」、「恥」の意識レベルであろうと考えられます。

     

    この場合、意識レベルとは、その人の「信念」「価値観」「思い込み」「刷り込み」といわれるもので、心理学用語で「ビリーフ」といわれたりします。

     

    「怒り」以下の意識レベルが基調となっている人は、ティーチングでインプット教育をゼロから施した上で、個別診断を行い、ハラスメント加害者リスクが高い役職者の該当者に対してカウンセリング&コーチングを行い、「自分自身の取り扱い説明書」を作成し、自身の状態管理を行うべく「日々のセルフマネジメントルーティン」を確立し、それを愚直に実践し続けることが必要となります。いわゆる「習慣化」するのです。

     

    年齢・世代に関わらず、「人間が変わる」、「成長する方法」は、「習慣化」のみです。

     

    私たちPHJはハラスメント対策(あるいは介護施設における虐待行為の恒久的根絶)の「最適解」を有しています。
    その「最適解」を共有し、アンガーマネジメントや厚生労働省パワハラガイドラインにも、明かされていない「ハラスメント根絶の鍵」をお渡ししたいと思います。

     

    ご興味のある経営者の方は、是非、「セミナースケジュール」をご覧いただき、お申込みをお待ちしています。