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いつもお世話になっております。
PHJの堀内です。
昨日に続き、「注目した」ニュースの第2弾です。
『相次ぐ介護施設の虐待 15年で13倍超、未然防止が課題』
「介護施設の職員による高齢者への虐待は近年急増し、刑事事件に発展するケースも後を絶たない。人手不足による負担増や職員同士のコミュニケーション不足が背景にあるとされ、国は虐待を未然に防ぐ取り組みを進めている。」と。
厚労省の調査によると、介護職員らによる虐待事案は令和3年度、739件で過去最悪を更新。統計を取り始めた平成18年度(54件)の13倍超にまで増加。
要因としては「教育・知識・介護技術などの問題」が最も多く、職員のストレスや虐待を助長する組織風土などが続く。
厚労省は、「人手不足も要因だが、職場での助け合いが構築されておらず、職員が1人でストレスを抱え込み、虐待につながっている可能性がある」と。
令和3年4月に介護サービス事業者が順守すべき基準を定めた省令を改正。虐待を防ぐ指針の整備や、年2回以上の研修開催などを盛り込み。来年4月以降は基準の順守が義務付けられ、従わない事業者は行政指導の対象となる。
ですが、
「大阪府泉大津市の特別養護老人ホームで、89歳の入所者の男性に暴行を加え、その後、死亡させたとして元職員の男が逮捕」
「奈良市内の介護施設に入居する90代の女性に暴行を加え、けがをさせた疑いで施設の職員の男が逮捕」
など、今もこれらの事件が相次いでいます。
そこで、「注目した」のが、「職員のストレスや虐待を助長する組織風土」。
組織風土とは、組織内で共通認識とされている規則や価値観のこと。
また、組織風土には、2つの要素が大きく影響します。
1、組織に直接または間接的に関与している人が感じている価値観や考え方
2、組織内で明確化されているルール
ちなみに、組織風土の構成要素をより深く考える際には、マッキンゼー・アンド・カンパニーのウォーターマン氏とピーターズ氏が、組織研究を進めていく中で開発したフレームワーク「マッキンゼーの7S」が有名です。
企業には3つのハードな経営資源と4つのソフトな経営資源があるととらえ、それら7つの資源をもとに個々の企業に最適な事業戦略を考えることができるフレームワーク。
ハードの3S
戦略(Strategy)
組織(Structure)
制度(System)
明文化できるもので、比較的短期間で修正や変更がしやすいもの。
ソフトの4S
価値観(Shared value)
人材(Staff)
経営方針(Style)
組織能力(Skill)
明文化や可視化がしにくいため、コントロールが難しい要素。
皆様の組織が、「職員のストレスや虐待を助長する組織風土」になっていないか、7Sで分析して見てはいかがでしょうか。
いずれにしても、労働環境の変化に対応していくためにも、組織風土の改革が必要です。そして、そのことに気付き、手を打つ、そのことが介護業界の経営者に求められているのではないでしょうか。
組織風土という環境特性を形成する最大の要因は、リーダーの覚悟です。
PHJが提唱する、「PHJ-リーダーシップ・マネジメント・コミュニケーション・倫理教育メソッド【PHJ-LMCEメソッド】」は、「組織風土改革」の手法がプログラムされています。
PHJが、「組織風土改革」のお手伝いさせていただきます。お気軽にご連絡ください。
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