放任型リーダーシップ | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.12.07

    みなさん、お元気ですか?

     

    経営者の、施設長の、管理者の皆様。

     

    ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社(PHJ)の谷本です。

     

     

    本日は、社会福祉法人や医療法人の経営層、管理者層の中で最も多く散見される「放任型リーダーシップ」について言及したいと思います。

     

    実は、「科学的介護」を実践する法人・施設で早晩失敗したり、衰退、活動がフェイドアウトする法人・組織のリーダーシップは、100%、「放任型リーダーシップ」です。

    よって、このメルマガでは、「放任型リーダーシップ」を改革する必要性をご提案します。

     

    「放任型リーダーシップ(Laissez-faire leadership)」は、リーダーシップのスタイルの一つで、最小限の指導と介入で部下を管理する特徴を持ちます。

     

    このアプローチは、従業員が自律的に行動し、自己管理の責任を負うことを奨励します。しかし、このスタイルには長所と短所があります。

     

     

    長所

     

    1.  1.自立性と創造性の促進: 放置型リーダーシップは、従業員に自由度を与え、自分のアイデアや方法で仕事を進める
    2.   ことを奨励します。これにより、創造性とイノベーションが促進されることがあります。

     

    1.  2.従業員の自己成長: 従業員は、独自の決定を下し、自分の仕事に完全に責任を持つことにより、自己成長とスキルの
    2.   向上を経験することができます

     

    1.  3.フレキシビリティと迅速な決定: マネージャーが日々の操作に関与しないため、従業員はより迅速に決定を下し、
    2.   柔軟に対応することが可能です。

     

    短所

    1.  1.方向性と目標の欠如: リーダーが明確な指導やフィードバックを提供しない場合、従業員は方向性を失い、組織の
    2.   目標に対する理解が不十分になることがあります。
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    4.  2.不均一な成果: 自律性が高い環境では、従業員によって生産性や成果に大きな差が出ることがあります。
        一部の従業員は優れた成果を上げることができますが、他の従業員は方向性を見失う可能性があります。
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    6.  3.組織の混乱とコミュニケーションの欠如: 明確な指導やコミュニケーションが不足すると、組織内での混乱や誤解が
        生じる可能性があります。
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    8.  4.モチベーションの低下: 一部の従業員は、放任型のリーダーシップ下で、支援や認識の不足を感じることがあり、
        その結果、モチベーションが低下する可能性があります。

     

    放任型リーダーシップは、特定の状況や特定の従業員に対して効果的な場合がありますが、組織全体に適用するにはリスクが伴います。

     

    組織のニーズ、従業員の特性、および目的に応じて、このリーダーシップスタイルを適切に使用することが重要です。

     

    放置型リーダーシップが環境下でハラスメントが多発する可能性がある理由を理解するには、このリーダーシップスタイルが組織内でどのような影響を及ぼすかを考慮する必要があります。

     

     

    放任型リーダーシップとハラスメント多発の関連性

     

     1.監督不足: 放置型リーダーシップの下では、管理者や上司が部下の行動を十分に監督しないことが多いです。
      これにより、不適切な行動やハラスメントが見逃され、放置されることがあります。

     

    1.  2.コミュニケーションの欠如: リーダーが部下とのコミュニケーションを怠ると、ハラスメントの問題に気づかないか、
        あるいは問題を認識しても対応しない可能性があります。また、従業員が問題を報告しにくい環境が生まれる可能性
        もあります。

     

     3.不適切な行動の無視: 放置型リーダーは従業員の行動に対して無関心であるため、ハラスメントやいじめのような
      不適切な行動が横行しやすくなります。

     

    1.  4.責任感の欠如: リーダーが責任を取らない姿勢を示すと、従業員も責任感を持たなくなる可能性があります。
        これにより、ハラスメントのような問題行動に対する意識が低くなることがあります。
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    3.  5.ルールと規範の不明確さ: 放置型リーダーシップ下では、職場の規範や期待される行動が不明確になることがあります。
        その結果、ハラスメントが容認される文化が形成されるリスクがあります。

     

    対策

     

    「放任型リーダーシップ」によるハラスメント発生を防止するためには、リーダーシップのアプローチを見直し、次のような対策を講じることが重要です。

     

    •  ・適切な監督と介入: リーダーは従業員の行動に注意を払い、問題行動に対して迅速に対処する必要があります。

     

    •  ・明確なコミュニケーション: コミュニケーションを強化し、従業員が問題を報告しやすい環境を作ることが大切です。

     

    •  ・責任感の醸成: リーダー自身が責任を持って行動し、従業員にも同様の責任感を求めることが重要です。

     

    •  ・明確な規範の設定: 職場のルールや期待される行動規範を明確にし、これを従業員に徹底することが必要です。

     

     

    放任型リーダーシップは、ハラスメントの問題を引き起こす要因の一つとなる可能性があります。

     

    このため、リーダーシップのスタイルを適切に改革・改善・選択し、職場環境を健全に保つための適切な管理と監督を行うことが重要です。

     

     

     

    では、また!