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みなさん、お元気ですか?
経営者の、施設長の、管理者の皆様。
ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社(PHJ)の谷本です。
皆さんは、白川静という学者をご存知ですか?
白川静は、日本の著名な漢字学者であり、文字学の分野において顕著な業績を残した人物です。
彼の研究と貢献は、漢字の起源と発展に関する理解を深める上で重要な役割を果たしました。
白川静は、漢字の起源と発展に関する独自の研究で知られています。彼は従来の漢字研究に満足せず、甲骨文字などの古代文字を基に新たな解釈を提案しました。
彼は、8,000字のうち約1/4が人体に関連する漢字であると調査しました。
今日は、そんな白川博士の研究から、研修という言葉や、修士、修練などでお馴染み「修」という漢字の意味を取り上げます。
「修」は、古代の文字に由来し、人間の手や行動を象徴しています。白川静博士の研究によれば、漢字の多くが人間の体の一部を基にしています。
この字は、自己を磨く、改善するという行為を示しています。文字自体が、成長と発展のプロセスを象徴していると言えるでしょう。
白川静博士による「修」の字の解説は、科学的介護の学びと実践における重要な教訓を含んでいます。
この漢字は、「人の背中に教える者が、水をぶっかけている様」を表しており、これは学習と成長の過程において非常に象徴的なイメージです。
想像してみてください。
あなたは広い庭で、植物を育てることを学んでいる新米の庭師です。この庭は、科学的介護の分野を表しています。
最初は、植物の種類や必要な水や肥料の量を理解するのが難しいかもしれません。これは、科学的介護の初期段階で、高齢者生理学の基礎知識や技術を学ぶことに相当します。
ある日、あなたの師匠(教える者)が背後から突然水をかけてきます。
最初は驚くかもしれませんが、これは新しい知識や技術、そして時には予期せぬ状況への対応を学ぶことを意味しています。
介護の現場では、予測できない状況や新しい課題に直面することが多々あります。水をかけられることは、これらの挑戦や学びの機会を受け入れ、それに対応する能力を身につけることを象徴しています。
次第に、あなたは水やりの正しい方法を学び、植物が健やかに育つようになります。
これは、科学的介護のスキルを磨き、患者のニーズに対応する能力を高めることに対応します。
植物が成長し花を咲かせるように、あなたの科学的介護技術も成熟し、入居者・利用者の生活の質を向上させることができるようになります。
最終的に、あなたは自分自身が師匠のようになり、新しい庭師(新卒・中途採用介護職員)に知識と技術を伝える立場になります。
これは、科学的介護における経験の蓄積と知識の伝承を意味しており、法人における持続可能な成長と発展を象徴しています。
このように、「修」の字が表すように、科学的介護は常に新しい知識の獲得、未知の挑戦への適応、そして経験の共有という過程を経て成長します。
白川博士の解説が示すように、学びと成長の過程は時に予期せぬ形で訪れますが、それに対応することで、より高いレベルの専門性と能力を身につけることができるのです。
「人間は負担と負荷がなければ成長することは難しい」という考え方があります。
これは、挑戦や困難に直面し、それに対処する過程で新たなスキルを獲得し、個人的な成長を遂げるという考え方です。
これは「修」の字が示す教訓とも密接に関連しています。
負担と負荷による成長
「修」の字の教訓との関連
成長のための「水かけ」: 「修」の字が表す、教える者による水のかけられる行為は、予期せぬ挑戦や困難を象徴しています。このような経験を通じて、人は新しい状況への適応力を養い、成長することができるのです。
では、また!