リーダーの失言、リーダーに苦言? | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.10.30

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

     

     

    先週は、行政の長の失言、連発、そして、

    リーダーの資質について、「身内からの苦言」が話題でしたね。

     

    自民党の世耕弘成参院幹事長は、岸田文雄首相の所信表明に対する代表質問を行った際、首相の政治姿勢やリーダーの資質、発信のあり方について、首相に批判まじりのダメ出し、苦言を連発とか。

     

     世耕氏は「(国民に)なぜ評価されないのだろうというのが、率直なご心境ではないか」と指摘。

    「支持率が向上しない最大の原因は、国民が期待するリーダーとしての姿が示せていないからではないか」と断言。

    世耕氏自身が考えるリーダー像を「決断し、その内容をわかりやすい言葉で伝えて人を動かし、その結果について責任を取る。しかし残念ながら、岸田総理の決断と言葉について、いくばくかの弱さを感じざるを得ない」とも。

     

    また、「総理は国民への発信方法に心を砕いておられる」とした上で「綸言(りんげん)汗のごとし」という格言を引き合いに「リーダーの発した言葉は、かいた汗のように元に戻すことはできない」とも訴えたとか。

     

    さて、リーダーとはどうあるべきか。

    「リーダーに関する唯一の定義は、つき従う者がいるということである」

    ピーター・ドラッカー氏『プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか』から

     

    この「つき従う者」とは、強制的に従わせられた者ではなく、「そのリーダーを信頼し、自らの意志に基づいて従う者」を意味しています。つまり、リーダーとは「誰かから信頼されている」ことが必然だと、ピーター・ドラッカー氏は説いているのです。

     

    リーダーとして役割を果たすためには、さまざまな要素が求められますが、ピーター・ドラッカー氏によるリーダーとなる人材に求められる9つの条件をご紹介しましょう。

     

    ・メンバーの強みを見抜き、成果につなげる「観察力」

    ・方向性やビジョンを伝える「発信力」

    ・変化に対応できる「柔軟性」

    ・相手との関係性を構築する「コミュニケーションスキル」

    ・自分の価値観や軸に基づく「決断力」

    ・一歩先の未来も想像しながらアクションする「行動力」

    ・最後に踏ん張れる「業務遂行能力」

    ・チーム全体の責任を背負える「責任感」

    ・メンバーを育成しリーダーを増やす「育成能力」

     

    介護業界の経営者の皆様!

    支持率を気にして対策をとるけれど、国民から信頼されない岸田総理の姿は、

    「科学的介護を推進したが、現場が納得しない」と、ご発言される経営者様の姿と同じです。

    「職員が期待するリーダーとしての姿が示せていないから」

    「決断し、その内容をわかりやすい言葉で伝えて人を動かし、その結果について責任を取るという姿勢がないから」

     

    まさしく、これです。

     

    結論

     

    科学的介護の推進は、「現場が反対するからできない」ではない。

    経営者のリーダーとしての資質に問題があるからできないのです。

    その資質の無いリーダーは退場という時代でしょうか。

     

    生意気な発言。ごめんなさい。これは、失言?苦言?