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みなさん、お元気ですか?
本日の経営者としての、管理者としての、1日の仕事の「意図」はどのようなものでしょうか?
ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社の谷本です。
心理学用語で「スキーマ」と「ビリーフ」というとても似た感じの言葉があります。
スキーマとは?
スキーマは、心の「フレームワーク」または「テンプレート」と考えることができます。これは私たちが世界を理解し、情報を処理するための基礎的な構造です。たとえば、スキーマはレストランでどう振る舞うべきか、お金をどう管理するべきかなどについての基本的なガイドラインを提供します。
比喩: 地図
スキーマは、未知の土地を探機する際に役立つ「心の地図」です。この地図により、私たちは新しい情報や状況に遭遇したときにどう反応すべきかがわかる、というか、決めます。
ビリーフとは?
ビリーフ(信念)は、ある特定の事象や状況に対する個々の見解や評価です。これはスキーマよりも具体的で、一般的には特定の状況や人々に対する固定された考え方を形成します。
比喩: コンパス
ビリーフは「心のコンパス」であり、私たちがどの方向に進むべきか、何を価値として重視するかを決定します。軸は固定されたままで、どの方向にするかを決めるイメージですね。
理論の出所
「スキーマ」の概念は、認知心理学でよく探究され、「ビリーフ」はより哲学的または社会科学的な文脈あるいはNLP(神経言語プログラミング)心理学で議論されることが多いです。それぞれが人の行動や思考、意志決定に与える影響を理解する上で重要なツールです。
科学的介護の経営判断における「スキーマ」及び「ビリーフ」の影響事例
事例: 「古い方法は良い方法」のビリーフ
社会福祉法人が「科学的介護」の導入を検討しています。しかし、経営陣の一部は「古い方法は良い方法」というビリーフに固執しています。この信念は、新しい科学的手法が必ずしも良いとは限らないというスキーマに基づいている可能性が高いです。
比喩: 古い船と新しいナビゲーションシステム
この状況は、古い船(経営陣)が新しいナビゲーションシステム(科学的介護)を導入するかどうかを決定しなければならない場面に似ています。しかし、船のキャプテン(ビリーフを持つ経営者)は古い海図(スキーマ)を信じており、新しいナビゲーションシステムの導入に消極적です。
結果
このようなビリーフとスキーマが経営陣に存在すると、法人は科学的介護の導入に消極的になり、その結果、介護サービスの質が向上しない可能性があります。
さらに、時代遅れの方法に固執することで、競合他社に後れを取る危険性があります。
以上のように、スキーマとビリーフは私たちの行動と意志決定に大きな影響を与える重要な要素です。
特に、変革や新しい導入を検討している法人経営においては、これらの概念を理解し、適切に管理することが成功への鍵となるでしょう。
介護現場においても、スキーマとビリーフは非常に重要な役割を果たします。特に、新しい「科学的介護」の手法や理論が導入される場合、職員個々のスキーマやビリーフがどのように影響を与えるかについて理解することが重要です。
スキーマとビリーフが介護職員に与える影響
スキーマ:「介護は作業」
一部の職員は、「介護は基本的には作業であり、科学的なアプローチは必要ない」というスキーマを持っている場合があります。
比喩:伝統的な農夫と高度な農業機械
このスキーマは、伝統的な農夫(職員)が高度な農業機械(科学的介護)に対して持つ懐疑心に似ています。農夫は、自分の手で土を耕し、種をまく方が「本物の農業」だと信じています。
ビリーフ:「高齢者は科学的な手法を受け入れられない」
このようなビリーフを持つ職員は、新しい方法に対して消極的であり、変化を避ける傾向があります。
比喩:古い楽器と新しい音楽
ビリーフは、古い楽器・伝統的な楽器(高齢者)が、新しいジャンルの音楽(科学的介護)をでは使えない、受け入れられないと信じている音楽家(介護職員)に似ています。
対策と解決策
教育とトレーニング
スキーマとビリーフは、教育とトレーニングによって変更することができます。新しい「科学的介護」の方法論や技術がどのように高齢者のケアに有益であるのかを示すケーススタディや研修を提供することが重要です。
オープンなコミュニケーション
職員が持つ可能性のあるスキーマやビリーフについてオープンな対話を持つことで、その影響を最小限に抑えることができます。
スキーマとビリーフは介護現場において無視できない要素です。これらに対する理解と対策が、科学的介護の成功において非常に重要な役割を果たします。職員一人一人が新しい方法を受け入れ、それを効果的に活用できるようになれば、組織全体としても大きな進歩を遂げることができるでしょう。
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