「年だからしょうがない」 – 日本の医療業界でのエイジズムと教育の問題点 | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.08.10

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

    エイジズムは、高齢者に対する偏見や差別のことを指す言葉です。

     

    日本の医療業界においても、このエイジズムが隠れて存在するとされ、高齢者の症状や要望が「年のせい」として過小評価されることがあります。

     

    医療と看護の教育において、この問題にどのように取り組んでいるのか、実際の効果はどうなのかを考えてみます。

     

     

    1. 現状の医療・看護教育とエイジズム

     

    • 教育の枠組み: 医療・看護教育において、高齢者の医療やケアに特化したカリキュラムが増えています。しかし、その中で「エイジズム」に関する教育や、高齢者に対する適切なアプローチの指導が十分に行われているかは疑問です。

     

    • 臨床現場の現実: 医療の現場では、高齢者の患者が増えていますが、多忙な現場での対応や、若い医療従事者の経験不足が「エイジズム」を生む要因となっていることが考えられます。

     

     

    1. エイジズムの影響

     

    • 診断の遅れ: 「年のせい」という偏見により、症状の原因を見落とすことがある。これにより、診断や治療の遅れが生じ、患者の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

     

    • コミュニケーションの欠如: 高齢者に対する偏見や先入観から、彼らの要望や意見を十分に受け止められないことがある。これは、治療の方針やケアプランにおいて患者中心のアプローチを損なってしまうことがあります。

     

    • 高齢者、老年医学に関する「エビデンス・ギャップ」:最新研究結果を反映することのない医師の判断により高齢者の健康の悪化、重度化を進めてしまうこと、いわば「廃用症候群」に陥る高齢者を作ってしまう事実を知らない介護業界関係者はおりません。

     

    1. 教育の方向性と課題

     

    • エイジズムを意識したカリキュラムの導入: 医療・看護学生にエイジズムについての知識と認識を深めるための授業や実習を取り入れる必要があります。

     

    • 継続的な研修: 医療従事者に対しても、定期的な研修やセミナーを実施し、エイジズムについての意識を高めることが求められます。

     

     

    • 実践の場でのフィードバック: 臨床現場でのエイジズムに関する問題点や事例を共有し、具体的な改善策を検討する必要があります。

     

    まとめとして

     

    「年だからしょうがない」という医療関係者による「エイジズム」は、日本の高齢者福祉における尊厳を護るという視点と逆走する認識であり、それは日本社会における深刻な問題となっています。

     

    医療・看護の教育においても、この問題に対する取り組みが十分でないことが指摘されています。

     

    エイジズムを克服し、高齢者に対する適切な医療・ケアを提供するためには、教育の在り方や医療従事者の意識改革が必要とされます。

     

    ではまた!

     

    それでは、コマーシャルです!

     

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