「超独身国家」 到来! | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.10.02

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

    先週の話題は、「9月末なのに静岡で36度 4地点で猛暑日、記録的暑さ」。

    「記録的な暑さ」はいつまで続くのでしょうか。

    でも、もう10月です。異常気象も落ち着いてほしいですね。

     

    さて、皆さん。

    こんな言葉をご存じですか。

    「ソロ社会」

    「高齢ソロ」

     

    そうです。ソロとは、「独身」を指します。

    あるデータですが、

    「2040年には15歳以上の人口が約1億人で、独身が4600万人。有配偶が5200万人。高齢者人口は3900万人で、高齢者よりも独身の4600万人の方が多い」と。

     

    高齢人口より独身人口が多い「超独身国家」ということでしょうか。

    日本史上はじまって以来、独身人口がもっとも多い「最高記録」になるとか。

    異常とは、気候だけの話しではないですね。

     

    そもそも日本の福祉システムは、皆婚時代の流れを引きずり、家族がいる前提で作られ、家族がいないという生涯未婚者に対しては、そのサポート体制が確立されていないことが課題と。

     

    かつて、互助機能を果たしていた地域のコミュニティも、一部の地方を除けば消滅しつつあり、血縁関係があったとしても、遠方に住む親戚との接点も希薄になっていれば、たとえ死亡したとしても、その引き取りを拒否されるケースも増えているとか。

     

    また、最高裁判所によると、相続人不存在による相続財産が国庫に入った金額は約647億円(2021年度)に。2001年度は約107億円だったので、20年で6倍増になっていると。

     

    昔ほど兄弟姉妹が多いわけではない環境の中では、まったく身寄りのない状態で死亡する可能性が高いということになり、「身寄りなき死」が続出することが懸念されますね。

     

    身寄りなき高齢者にとって、社会的役割を実感できる環境作りが、今後の課題ですね。

     

    いずれにしても、今まで経験したことがない「時代」が到来することになります。

     

    そこで、必要になるのが「イノベーション」。

     

    「イノベーション」の本来の意味は、「新結合」。「これまで組み合わせたことのない要素を組み合わせることによって新たな価値を創造すること」。

    これは、イノベーションの父と言われる経済学者、ヨーゼフ・アロイス・シュンペーターが、1912年に著した『経済発展の理論』の中で「新結合」という言葉を使い、イノベーションの概念を提唱したことに始まります。

     

    あのスティーブ・ジョブズも、イノベーションについて、「創造力とは、いろいろなものをつなぐ力だ。一見すると関係ないように見えるさまざまな分野の疑問や課題、アイデアやひらめきを上手につなぎ合わせる力だ」と。

     

    今まで経験したことがない「時代」。

    福祉業界には、「イノベーション」が、最も求められているのではないでしょうか。

    また、社会的使命が大きいですね。