「SDGs経営」を標榜したい介護保険サービスに関わる社会福祉法人・株式会社・有限会社・医療法人経営者が直視しなければならないこと | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2022.10.27

    いつもお世話になっております。
    PHJの谷本です。

    今日は、PHJとしては、珍しくSDGs(国連の持続可能開発目標)の話です。

    うちの娘、今大学入試に向けて猛勉強中の受験生ですが、中学生の頃は、夏休みなどの課題でしょっ中「SDGs」の課題が出ていました。
    学校では先生が「SDGsに取り組むのが国としても、行政としても、企業としても国際常識です!」と熱く授業をしていたようです。
    なので、うちの娘も「SDGsに取り組んでいない、貢献しない企業はクズ」と教育されておりました、、、、、、。
    ちなみにうちの次男、高1の息子は東京都渋谷区の「SDGs協議会」にボランティアで参加しています。
    若い子はすごいですよね!倫理観ある〜〜!

    ここでおさらい。
    SDGsは、「Sustainable Development Goals」の頭文字を取った言葉で、持続可能な開発目標を意味します。
    持続可能な開発目標とは、わかりやすく説明すると、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」をおこない、人間にとって理想的な社会を目指すことです。
    2015年9月、ニューヨークの国連本部で開催された持続可能な開発サミットにて、誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)を理念とする「SDGs」が採択されました。
    SDGs自体は採択から2015年と比較的新しいものの、「持続可能な開発」に関する取り組みは、1970年代までさかのぼります。

    もともとは、第二次世界大戦後に勃発した「経済対策と環境対策の対立」がルーツです。
    1972年に、スウェーデンで開かれた国連人間環境会議にて「人間環境宣言」の採択、1992年には、リオデジャネイロでの環境と開発に関する「リオ宣言」が採択され、世界全体で環境対策を目指す動きが活発化しました。
    そして、2000年に入ると、SDGsの前身となる「MDGs(エムディージーズ)」が国連のサミットで採択されます。
    これまでの環境目標に加え、ジェンダーレスの社会の実現、途上国における貧困問題解決・初等教育の達成などを含む8つの目標を掲げ、2015年までに達成することを定めました。
    しかし、先進国によってルールが決められていたことや、地域の偏りもあり、結果としてMDGsは満足な結果を達成できずに2015年を迎えます。

    そこで、先進国と発展途上国の壁をなくし、2030年までの目標達成を目指すことで採択されたのが、「SDGs」です。
    ポイントは「先進国と発展途上国の壁をなくす」という点です。
    ここを理解しないと、「うちは医療法人だから、医療サービスを地域に提供している・・・・。
    だから、“すべての人に医療と福祉を”に適合しているから、SDG経営だ!」とはならないことはご理解いただけると思います。
    その医療法人が発展途上国に自法人の医師や看護師を派遣しているなら別ですが。

    SDGsには17のテーマがありますが、介護事業を経営する皆様は、どのテーマに関連度を見出していますか?

    17のテーマをおさらいすると・・・・・。
    1.貧困をなくそう、2.飢餓をゼロに、3.すべての人に健康と福祉を、4.質の高い教育をみんなに、5.ジェンダー平等を実現しよう、6.安全な水とトイレを世界中に、7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに、8.働きがいも経済成長も、9.産業と技術革新の基盤をつくろう、10.人や国の不平等をなくそう、11.住み続けられるまちづくりを、12.つくる責任 つかう責任、13.気候変動に具体的な対策を、14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろう、16.平和と公正をすべての人に、17.パートナーシップで目標を達成しようの17テーマです。

    この中で、開発途上国で長年の課題となっている貧困・飢餓問題ほかなどだけではなく日本のような先進国でモロに関係するのが、環境保護のためのエネルギーのクリーン化、働きやすい社会づくり、将来世代が住み続けられるような街の整備などといわれています。

    ところで、社会福祉法人の皆様、医療法人の皆様。
    株式会社・有限会社の皆様は、「SDGs経営」を標榜できていますか?
    標榜できていないとZ世代に相手にされないようですよ。

    先ほどのご紹介のケースのように、ポイントは「先進国と発展途上国の壁をなくす」ことであるということを理解していないと、こじつけのSDGs、SDGs経営を標榜しても実態と合っていない、SDGsに貢献しているふり、もどきの場合・・・・・・その法人は「SDGsウオッシュ」と呼ばれ、馬鹿にされるそうです。
    SDGsのコンサルタントのテッパンネタのようです。
    それでは高齢者介護に関わる介護事業に携わる社会福祉法人・医療法人・株式会社・有限会社が
    直接的に関係するテーマとされるもの、最優先はどのテーマになるでしょうか?環境問題が先進国は優先度が高いですが、どのテーマでしょうか?

    それは・・・・・・・・・・・・・・・・「12.つくる責任 つかう責任」  です!
    「何を?」、「紙オムツです!」
    紙オムツは地球環境に最悪に悪影響を与えます。

    介護事業を経営される経営者の皆様、いかがですか?
    どのように考え、そのようにこの「紙オムツ」という環境課題に取り組みますか?

    地球環境を「倫理的に考える」ことをきっかけとして、、この辺で、「要介護高齢者視点の介護倫理」を考え直してみるのはいかがでしょうか?

    世界は、近代、先進国は、「軍事中心」→「政治中心」→「経済中心」というように国家戦略に中心軸が変遷してきました。直近の「経済中心」から次の中心軸は何になるでしょうか?
    ウクライナ情勢や中国の台湾政策のように、また「軍事中心」に戻るのでしょうか?
    それでは畜生と何も変わりませんね。

    ある著名は哲学者は、こう言っています。
    “「経済中心」の次は、「人道中心」となっていく、否、そうならねばならない”・・・・・・・と。
    「人道」、人の生きるべき道、「倫理」です。
    あなたの法人では、今までどのような内容の「介護倫理」を職員に教育してきましたか?
    「虐待防止」どまりでしょうか?それとも?

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