介護現場も経営層も「リスキリング」が必要!? | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2022.09.15

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

    私達は、夏が終わって年末年始を乗り越え、来春になると、セミナーで大忙しになります。

    そうです。

    来年は2023年ということで、「2024年介護報酬改定」の具体的な議論が始まります。

    2021年介護報酬改定がついこのあいだ、あったばかりの感覚でしたが、早いものです。

    carelevel

    前回の改定の内容が公表された1月中旬から、私どもは「自立支援介護学に基づく科学的介護」導入教育コンサルティングの契約の打ち合わせで大忙しになりました。
    だいたい期間として、2021年1月〜3月で駆け込み契約です。
    それで、4月〜5月になると、一旦落ち着きました。

     

    理由は、多くの経営者が「科学的介護情報システム(LIFE)」に介護データを提出し、
    「科学的介護推進加算」を算定していれば、そのうち「介護の質がなんとなく良くなっていく、質が高まる・・・」
    という壮大な勘違いを起こしたことによるものでした。

     

    「科学的介護情報システム(LIFE)」に介護データを提出し、「科学的介護推進加算」を算定したり、その他の加算を算定していても、自然に介護の質が高まるわけではなく、自己責任で、人への教育投資を図り、要介護度の改善やADL向上の理論をマスターしなければ、後で大変困ることになるというのが現実なのですが。

     

    あれから早いもので約1年半経過して、また、少しづつ、経営者の方からお声がかかるようになってきました。

    「谷本さん、自立支援介護のコンサルの提案、またお願い。説明に来てくれますか?」という感じです。

     

     

     

    ところで、「自立支援介護学に基づく科学的介護コンサルティング」をお客様に提供していて感じることがあります。

    同じ理論で同じコンサルタントで指導していても、その進捗に差が出るのです。

    「自立支援介護学に基づく科学的介護」理論を、マスターする・組織内に浸透するスピード、寝たきりから身体的自立へ戻るアウトカムの出方、認知症BPSD消失する結果の出方が、法人ごとで異なるわけです。

    しかし、理論と教えるコンサルタントは同じなのです。

     

     

    この違いはどこから来るかと検証してみたところ、どうやら、

    その法人の「マネジメント及びリーダーシップの成熟度」の違いのようなのです。

    Ex.「属人的なマネジメント」VS「科学的、システマテックマネジメント」

     

     

    あるいは「介護に関する誠実性と倫理観」のレベルの違いが要因、でもあるようです。

    さらには、「介助・介護とはどうあるべきか?」のレベル感の差異も感じられました。

     

    この現実を目の当たりにして、谷本は、新たなコンサルティング・トレーニングサービスをリリースすることにしました。

    それは・・・・「ニューコード自立支援介護学」に基づく科学的介護コンサルティング・・・です。

    ただ「“ニューコード”とついただけ?」、「何、それ?」などと感じるかもしれませんが、

    この“ニューコード”の中身は何か?が当然、大切なポイントな訳です。

     

     

    ニューコード自立支援介護学」とは「自立支援介護学」の教育と普及のための教育プログラム改訂バージョンです。

     

     

    「自立支援介護学」は特に平成16年(2004年)から、

    その多くがリーダーシップやマネジメント・コミュニケーションスキル教育が脆弱な状態から脱していなかった社会福祉法人を対象に講習会(介護力向上講習会)形式で開催され、

    教える側の多くの課題の未解決と教えられる側の、「高齢者生理学リテラシー不足」及び施設に戻って浸透させる際の自立支援介護の理念浸透不足(何のために?がわからずノルマ化)や属人的な、感情的なマネジメントなど、

    多くの不幸な巡り合わせにより、成功した法人は数%だったと言われています。

     

     

    その多くは途中挫折の憂き目に遭いました。

    私たちは、挫折経験のある社会福祉法人理事長、特養施設長にもこの秋から、「ニューコード自立支援介護学」教育導入のススメを、積極的にご案内をしていこうと考えています。

    「失敗の要因を、理論のせいにしていけない。組織のリーダーシップ&マネジメント、さらにコミュニケーションスキル(対入居者&対部下職員、対他職種<看護師さんほか>などの未成熟さが真因である」と。

     

     

    「ニューコード自立支援介護学」は教える側と教えられる側の双方のマイナス面をプラス面に改善と改革を施した教育プログラム理論となっています。

     

     

    “ニューコード”=従来の「自立支援介護学」の前段に、その先に、特別カリキュラムを施したところがニューなのです。

    日本の高齢者福祉業界では体系的に学ぶことが叶わなかった多角的な「介護倫理」を学べることを可能にしました。

     

    そして

    「組織心理学マネジメント」「実践心理学に基づく科学的コミュニケーションスキル」「科学的リーダーシップ」

    さらには時代の最先端である「行動経済学に基づくナッジ理論を駆使した自立支援介護学4つの基本ケア推進メソッド」が超目玉となります。

     

     

    そして、これらは、「ティーチング」のみではなく、脳科学、実践心理学に基づいた「コーチング」スキルにより、組織内浸透を図ります。

     

     

    社会福祉法人や医療法人、株式会社介護企業経営層が「リスキリング」すべきことは、組織は現場任せで良い組織になることはあり得ないという組織心理学の原理・原則です。

     

     

    そのため、米国はじめ欧米では、組織の経営層やマネジメント職は、組織心理学、実践心理学を学ぶところから始めます。

    そして、組織における「位置」「役割」を「演じる」ことを要求され、その上で「責任」「権限」を行使させます。

     

     

    「ニューコード自立支援介護学」の法人内の教育推進は、皆様の法人の「介護の現場の課題」を浮き彫りにし、

    「介護現場の倫理観」のレベルを垣間見させ、その上で、リーダーシップの強化、マネジメントが有機的に機能するプロセス、そして、ハイレベルな科学的コミュニケーションスキルを体得することが可能です。

     

     

    いわば、「介護のリスキリング」の映像・音・体感を、理事長/社長に感じさせるプロジェクトとなることでしょう。

     

     

    では、また。

    PHJの谷本でした。

     

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