「声」のチカラ | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2024.01.09

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

    今年もよろしくお願いいたします。

     

    能登半島地震で、お亡くなりになられた方々に、心からお悔やみ申し上げます。

    また、被災している方々に、心からお見舞い申し上げます。

     

     

    1日、地震の情報の直後に、NHKを視ました。

    「ここは大丈夫だとは思うのは危険です。情報を待って逃げ遅れないでください!」

    「テレビを消さなくていいです!可能な限り逃げてください。高いところへ逃げること!」

    「今すぐ避難!今すぐ避難!東日本大震災を思い出してください!」

     

    緊迫した様子で、被災地へ何度も、非常事態であることを強く訴えるアナウンサーの声。

     

    これは、11年に起きた東日本大震災を受け「命を守るための呼びかけ」について、

    ・確実に伝わること

    ・行動を促すこと

    ・予断を与えないこと

    との思いであったと。

    特に「自分だけは大丈夫」との思い込みを打ち破るための報道であったとか。

    緊迫した声に、「命を守るため」との思いを感じました。

     

    2日、日航機と海上保安庁の航空機が衝突した事故のニュース。

    大惨事が予想されました。

    その後、炎上した日航機から乗客乗員379人全員が無事に脱出との報道に、安堵したのは、皆さんも一緒だと思います。

     

    欧米各紙が、事故を伝える記事の見出しには「ミラクル」という言葉が。

    英ガーディアン紙は、「まず第一に、私たちは奇跡を目撃したと言わなければならない。あの飛行機から乗客全員を降ろした方法は、ほとんど信じられないほどだ」と、元民間パイロットの談話を。

    米ニューヨーク・タイムズ紙は、旅客機の安全教育の専門家の話として「驚くべきだ。CAたちの反応速度は目を見張るものがあった。本当に奇跡だった」と。

    また、ロイター通信は、「CAたちは素晴らしい仕事をしたに違いない。乗客全員が降りられたのは奇跡的だった」との航空分析会社の専門家の話を。

     

    ここで注目されているのが「90秒ルール」。

    航空界の「90秒ルール」と呼ばれる世界基準。

    アメリカ連邦航空局(FAA)が、1967年に航空機メーカーに出した要件で、44席以上の旅客機についてはいずれの機種でも特定の条件下で90秒以内に全員が脱出できることを実証しなければならないというもの。

    90秒ルールを満たしていると示すために、航空機メーカーは実際の機体を使って緊急脱出ができると実証するか、試験と分析を組み合わせて実証するかのいずれかの方法を用いなければならないという。

     

     JALもこの基準にのっとって訓練しているとされ、今回、すべての乗客の命を救う結果になったという。

     

    日頃の訓練の重要性を再確認するとともに、アナウンサー、CAの方々の「命を守る」プロの言動に称賛を贈りたいと思います。

     

    2024年、「命を守る」声、「励まし」の声を広げて行くことが大切であることを痛感した年頭でした。