「暗黙のルール」の是非! | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.11.07

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

    今は、戸惑うことがなくなったのですが、

    以前、後ろから歩いて来た人に、怪訝な顔をされたことがありました。

     

    「エスカレーター立ち位置」のお話です。

     

    エスカレーターでの立ち位置は、東京は左、大阪は右ですよね。

    大阪で右側に立つのが主流になった理由は、諸説ありますが、

    大阪の阪急梅田駅では先を急ぐ方のため、左側をあけるようアナウンスを流すようになった。

    このアナウンスが大阪ではエスカレーターに乗る際は右側に立ち、左側をあけるようになったとか。

    なぜこの時、左側をあけるようにアナウンスしたかというと、紳士の国イギリスのルールを参考にしたため、
    または、日本人は右利きが多いことを踏まえ、右側に立つ方が手すりにつかまりやすいなどの理由があったようです。

    そのほか、1970年に開催の大阪万博には、たくさんの外国人が来日することから欧州で主流であったエスカレーターの右立ち・左あけが徹底されたとの説も。
    大阪の通勤圏である兵庫や奈良は、大阪同様に右立ち・左あけとなったとか。

     

    一方、東京は特段、駅のアナウンスなどがなされることはなく、自然発生的に左側に立つようになったと。

    もともと日本は、武士が左脇に下げている刀がぶつかってトラブルになってしまうことがないよう左側通行で、
    そのため、左側に立つことは自然だったとの説も。

     

    戦後、道路交通法改正により、人の流れは左側通行から右側通行に変更されることに。
    しかし、駅などの建物の構造が左側通行を前提として作られていたことから、左側通行せざるを得えない場所も多かったそう。

    左側通行をしているとエスカレーターに乗る際も左側に乗るのがスムーズな流れであったことから、
    左側に立つことは変わらなかったようですね。

     

    実は、欧州をはじめとする海外では日本とは逆で右側を走行車線とする国の方が多いため、
    大阪のような右立ちが世界標準

     

    左であれ右であれ、急ぐ人のために片側をあけることが「暗黙のルール」。

    そして、「暗黙のルール」が出来た背景には、何かしらの思想、文化があって出来たとうことですね。

     

    しかし、本来、あるべきルールは、エスカレーターは歩いて上り下りすることを想定して作られていません
    ですので、エスカレーターを歩くのは禁止。

    「左右ニ列に並んで手すりにつかまって利用する」。これが、正しいルール。

     

    「エスカレーター立ち位置」のお話を、長々とすいません。

    ですが、それには、理由があります。

     

    皆様の組織で、悪しき「慣習」が、「暗黙のルール」になっているなんてことないですか?

     

    「暗黙のルール」は、先輩から後輩になんとなく伝えられ、忖度を強いる雰囲気や、
    その不文律がその組織における常識であるかのような空気を生み出し、
    「暗黙のルール」が、組織やそこで働く人を、蝕んでいるということはないですか。

    閉鎖的な風土を変えるべく、「ルールの設定と順守」を徹底。
    働きやすい組織を作り上げ、利益を数倍にまで伸ばしたという事例が多いのは事実です。

     

    そこで、注目されるのが、「ナレッジマネジメント」。

    「KM」と略されることもありますね。

    従業員が業務を行う中で得た知識=ナレッジを、組織の全体で共有し生かすという経営手法の一つ。

    「ナレッジマネジメント」は、知識の活用だけでなく組織にとって有効な知識や情報を提供することで、
    新たな知識が生み出され活用されるというシステム。

    「ナレッジマネジメント」の是非はともかく。

     

    閉鎖的な風土が組織にあるとしたなら、そのことを改革しないで、組織の発展は無いと思います。

    今、組織のあるべき姿を問う必要があるのではないでしょうか。

    悪しき「暗黙のルール」が組織の発展を阻害しているということはありませんか。

     

    PHJは、「PHJ-リーダーシップ・マネジメント・コミュニケーション・倫理教育メソッド【PHJ-LMCEメソッド】」と名付け、「組織改革」のための教育及び仕組み化を推進しています。

     

    「今の組織のままでは?」とお考えの皆様!

    PHJがお手伝いさせていただきます。お気軽にご連絡ください。