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みなさん、お元気ですか?
経営者としての、施設長としての、管理者としての、本日1日のあなたの仕事の「意図」はどのようなものでしょうか?
ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社(PHJ)の谷本です。
エイジズム(年齢差別)は、年齢に基づいて個人やグループに対して不公平な扱い、差別をすることです。
この考えは多くの形で現れますが、介護業界と福祉学界で時折目にする形態の一つが、
高齢者を「頑張らせる」ことに対する批判です。
しかし、このような見解が持つ潜在的なエイジズムについて、どれだけ認識されているでしょうか?
「頑張らせる」ことの多面性
「高齢者に頑張らせるなんてひどい」という意見は、一見、高齢者の心身に配慮しているように思えます。
しかし、このような考え方が高齢者に与える潜在的な影響については、しばしば無視されがちです。
一方で、自立支援介護や科学的介護手法は、高齢者が自分らしい生活を維持するために「頑張る」機会を提供します。
これは廃用症候群や認知機能の低下を防ぐ上で非常に重要な要素であり、高齢者にとっても有益な場合が多いのです。
エイジズムの影
「頑張らせるな」のような見解がエイジズムであると言える理由は何でしょうか?
まず、このような考え方は高齢者を一律に「弱く、無力」と見なし、
それゆえに何もできない存在として扱ってしまう可能性があります。
この視点は高齢者自身の能力や可能性を無視し、結果として彼らの自立を妨げることにつながるかもしれません。
有識者と福祉学者の責任
介護業界や福祉学者には、高齢者に対する多様なニーズと期待に応えるための広い視野と柔軟な対応が求められます。
高齢者一人ひとりが異なるニーズと期待を持っていることを理解し、
その上で最も適切なケアとサポートを提供する能力が必要です。
「高齢者に頑張らせるな」という一概な見解を振りかざす前に、
その意見が持つ潜在的なエイジズムと、それが高齢者自身に与える影響をしっかりと考慮する必要があります。
結論
エイジズムは微妙で紛らわしい形で現れることが多く、その認識には注意が必要です。
高齢者に対するケアとサポートは、一人ひとりの独自のニーズと状態に合わせて調整されるべきです。
一概な見解やステレオタイプに陥らず、高齢者が持つ多様な可能性を尊重することが、
真に人権を尊重する介護と福祉につながるでしょう。
「科学的介護の推進は、そのまま日本国内で浸透している「エイジズム」への戦いの推進となることは間違いありません。
では、また!