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いつもお世話になっております。
PHJの谷本です。
今回はNLP(神経言語プログラミング)心理学の視点からビリーフ(信念)という概念と、
それが如何に我々の経営判断や現場での行動に影響を与えるかについて言及したいと思います。
NLP心理学におけるビリーフとは、我々が自身や世界について持っている信念のことを指します。
これらの信念は、我々の思考、感情、行動の原動力であり、一見無意識のうちに我々の日常生活を左右します。
しかし、これらの「ビリーフが制限的なもの」である場合、我々の可能性を無意識のうちに狭め、
思考や行動の選択肢を制約する可能性があります。
例として、介護業界で見受けられるビリーフを考えてみましょう。
要介護5の状態から廃用症候群の回復が可能であるという考え方を受け入れられないとすると、
これは明らかに「制限的なビリーフ」です。
このビリーフが存在することで、施設の経営者は新たな取り組みを試すことを避け、
現場の介護職は高い回復目標を設定することを恐れるかもしれません。
結果として、実際には可能な回復が阻害され、介護者と受け手双方の機会が奪われてしまいます。
では、このような「制限的なビリーフ」をどうすれば乗り越えることができるのでしょうか。
NLPのテクニックを用いることで、ビリーフの再定義が可能です。
「制限的なビリーフ」を問い直し、再評価し、新たな有益なビリーフに置き換えることで、思考と行動の新たな可能性を開放します。
まず、経営者は制限的なビリーフを認識し、それが組織の成長と進化を妨げていると理解する必要があります。
次に、経営者は新たなビリーフ=力づけのビリーフ(エンパワリングビリーフ)を形成し、
それを組織全体に広めることで、新たな取り組みへのオープンマインドを醸成することができます。
この新たなビリーフが「要介護5からの回復は可能である」となれば、
新しい治療法の探求や、施設内での新しい取り組みを始めることが可能となります。
一方、現場の介護職にとっては、新たなビリーフを持つことで日々の業務に新たな視点をもたらし、
自身の役割に新たな意味を見つけることができます。
「制限的なビリーフが解消される」ことで、より高い目標設定が可能となり、
自身の業務に対するモチベーション向上につながるでしょう。
これらの視点から考えると、NLPで定義される「ビリーフ(Belief)」は経営者にも現場の介護職にも、
介護の成果に対しても、大きな影響を与えることが明らかです。
とすれば「制限的なビリーフ」を乗り越え、可能性に対する新たな視点を持つことで、
我々は高齢者ケアの未来を再定義することができる、ともいえます。
次に具体的なNLP(神経言語プログラミング)のテクニックを用いて、
制限的なビリーフを再定義し、新たなビリーフを形成する方法についてご紹介します。
先ほど触れました、介護業界では「要介護5からの回復は困難だ」という制限的なビリーフを再定義し、
「要介護5からの回復は可能である。適切なアプローチと努力をすれば、患者の生活の質は向上する」という
新たなビリーフを形成することができます。
この新たなビリーフは、入居者・利用者へのアプローチを変え、
新たな治療法を試す意欲を促し、介護スタッフの効果的な介入を可能にします。
また、新たなビリーフの成功体験を共有し、組織全体でその価値を認識することも重要です。
これらのステップを踏むことで、経営者も管理職も介護現場も
「制限的なビリーフ」を再定義し、新たなビリーフを形成することができます。
そして、その結果として、介護業界の未来をより良いものに形成することが可能となります。
新たな視点と有益なビリーフで未来の介護業界を一緒に創り上げましょう。
ではまた!
それでは、コマーシャルです!
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