ブログ | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社 | 社会福祉 介護事業 コンサル

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2023.04
  • ブログ2023.04.21

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

     

    週刊朝日で、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が、トヨタについて触れていました。

    「自動車全体の世界販売では、トヨタグループ(日野自動車とダイハツ工業を含む)は22年に1048万台で2位のフォルクスワーゲングループの826万台に大差をつけた。シェアも13%を誇る。しかし、電気自動車(EV)販売は、わずか2.4万台、シェア0.3%で世界28位に沈む。1位米国テスラ126万台、2位中国BYD86万台とは比較にならない(マークラインズ社調査)。」

     

    なんと、世界のトヨタがEV販売台数で、世界28位ですよ。みなさん、どう思われますか?

     

    さらに、「新戦略では、26年までの短期間で、2.4万台から60倍の150万台に増やすというが、先行するテスラやBYDもそれまでにはさらに生産台数を大幅に伸ばすため、トヨタは依然としてかなり後方を走る状況になるのは確実」とのこと。

     

    ちなみにテスラは、「EV生産2万台規模から126万台に増やすまで9年かかった(日本経済新聞デジタル)。トヨタの本格的EV生産の立ち上げはテスラ以外の後発メーカーとの比較でも3年遅れ。既に価格競争が激化する状況だ。作れば売れるという保証もない。」、、、、、という有様だと評しています。

     

    「世界のトヨタなのだから、後から追い上げて再び首位に立つに違いない」・・・・このように日本人なら考えたいですよね。

     

    ちなみに、マラソンの世界の直近の常識によると・・・・・・。

    今日の国際的マラソンレースでは最初からトップ集団に存在しない限り優勝は困難である。各選手が“みんなで一緒に走りましょう”の気分から抜け駆け(勝負)のチャンスを伺い始める中盤から終盤にかけてトップ集団にいないと、作戦上、非常に不利になる。また作戦上集団から少し遅れトップ集団にいた選手が集団を離れ、ペースがダウンしたのを捉えていく作戦であっても、トップ集団が完全に視界から消えることは情報が途絶えてしまうので得策ではない。離れてもトップ集団が見える範囲に留まっておくことが戦略的にみて(攻撃範囲内に留める)望ましい。」

     

    (引用:日本ランニング学会H P〜マラソンの集団形成のメリットとデメリット山地啓司(初代ランニング学会会長))

     

    ということのようです。

     

    何がターニングポイントだったのか?

     

    それは、経営者の「ビリーフ(信念・価値観・思いこみ)」です。ただ、それだけ。

     

    あるとき、豊田章男会長はこんなことを言葉にしました。

    「うるさくてガソリン臭いクルマがいい」

    迷言とされています。この言葉で、欧米では時代に取り残された企業というイメージがトヨタに漂っているそうです。

    そんなブランドイメージのトヨタのEVに世界は期待していないとのこと。

     

    「うるさくてガソリン臭いクルマがいい」、この一言は実は致命的だった。

    社会を認識していない日本人の弱点が露呈しました。

    世間(日本)では気にされる人は少なくても欧米では通用しなかった。

    中国(の車メーカー)は、逆に変わりゆく時代の変化を察知したんでしょうね。

     

    昔、「私は、おむつ介護を守ります!」と岩手県内の社会福祉法人の経営者の集まりで叫んだ業界団体役員がいたそうです。

    何か、似てませんか?発想が。

    現状維持は死です。

    「パワハラは相手の取り方次第」

    「介護現場、保育現場は大変なんだから、現場のやりやすいように・・・で、「不適切ケア(スピーチロック・タメ口)もやめさせることができない」

     

    ふと後ろを振り返ってみましょう。いつのまにか時代錯誤になっているはずです。

     


     

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  • ブログ2023.04.20

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

     

    私たちの「脳」に強力に指示を与えるもの、指示を出すものは、、、、、、、、、何でしょうか?

     

    それは、、、、、、、、、、、、、「言葉」です。

     

    引用:『新約聖書』「ヨハネによる福音書」(冒頭部分)

    初めに言があった。言は神と共にあった。

    言は神であった。

    この言は、初めに神と共にあった。

    万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。

    言の内に命があった。

    命は人間を照らす光であった。

    光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。

     

    実は、多くの社会福祉法人の役職者と対話する中で、こんな話の流れが圧倒的に多いのです。

    それは、、、、、、、「不適切ケアの事象は如何でしょうか?」「・・・・・・ああ、ありますね・・・・」

    「どんな不適切ケアでしょうか?」、「言葉、、、、、、ですね、、、、、、。」

     

    いわば「暗闇」の介護は「不適切ケア」です。「光」の介護は「科学的介護」です。

    「不適切ケア」は「科学的介護」の真反対です。

    「タメ口」がなぜダメかが理解できない理解をさせることのできない法人は、暗闇の法人といえます。

    そこには「要介護高齢者視点の介護倫理」がありません。倫理観=空っぽです。

     

    言葉は、人間の品性を決定付けます。

    上品を忘れてはいけないのです。

    品格を忘れると、人間は多くのものを失います。

    そもそも、「運」は品が好きで、品のあるところに、運は自然と集まるもの、、、、、、といった人がいます。占いのゲッターズ飯田です。

     

    さらには、、、、、、。

     

    「気品を持つことはとても重要で、下品な人は成功もしないし、幸運にも恵まれない。

    一瞬の運はあっても、チャンスを1回掴んでも、逃してしまう人の多くは品がない。

    品を忘れないようにするだけで、人生は好転する」と。

    (「ゲッターズ飯田の占いよりも大切な話」)

     

    言葉の不適切ケアをゼロにできない施設は、おそらく確実に滅びていきますので、それをゼロにした方が良いです。

     

    なぜなら、「意識の高い品のある人間(若い世代)」が集まってこない、一旦集まっても、そんな「言葉」の「不適切ケア」を平気でする、ベテランの介護職とは同じ空気を吸いたくないので、(若い世代は)早晩辞めるからです。若い世代が定着しない法人は、衰退のみ。

     

    「現場を理解してほしい・・・・・」、「不適切ケア」を平気で放置する、そんな現場なぞ、理解してたまるか。

    そんな気概を経営者は持ちましょう。

     

     

     

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  • ブログ2023.04.18

     

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

    お笑いコンビ。略称は「タカトシ」の突っ込み「欧米か!」が流行になったことがありましたが、

    ほんのひと昔前の日本の企業では、終身雇用が当たり前でした。

    それを維持できない状況となり。働き方は徐々に変革され、国内の終身雇用制度は崩壊。

    それから、あらゆる欧米化が日本では、促進されてきたように思います。

     

    「人事考課」とは、会社が従業員の業務成績や能力・業務への取り組みに対する意欲を評価する仕組みのこと。これも終身雇用が維持できなくなった企業が欧米の制度を取り入れた結果。

     

    2019年4月1日から順次施行されている「働き方改革関連法」、いわゆる「働き方改革」。

    今後の物流業界に大きな影響を与えるとする「2024年問題」。

    働き方改革関連法に伴うものです。

    働き方改革とは、「働く人々がそれぞれの事情に応じた多様な働き方を選択できる社会」を実現するための改革のことで、「一億総活躍社会」に向けた取り組みということですが、これも、欧米化の一つと

    言えるのではないでしょうか。

     

    そして、思うのです。

    システムは欧米化したけれど、文化、思想までは、欧米化できないまま、「形」だけになっている。

    「ものまね」状態。これが、現在の日本の大きな問題であると思うのです。

     

    近年、日本企業の不祥事が相次いでいますが、

    何故か!

    答えは簡単です。「内部告発」で暴露されているだけのこと。

    この「内部告発」ですが、

    日本では2022年6月、内部告発者の保護を強化した「改正公益通報者保護法」が施行されましたが、

    アメリカの内部告発に関する制度と比べ、大きく劣っています。

     

    ホイッスルブロワー。日本ではあまり聞きなれない言葉ですが、英語圏では内部告発者のことをこのように呼びます。警笛(ホイッスル)を吹く人(ブロワー)という意味。

    日本ではともすれば「密告者」「裏切り者」の語感のある内部告発者ですが、英語では「勇気のある者」を連想させる言葉が使われています。

    言葉上での配慮だけではありません。アメリカではこのホイッスルブロワーになれば、一獲千金を狙える大きなチャンスが用意されています。

    ちなみに、2017年6月に経営破綻したエアバッグ大手のタカタ。欠陥商品で多数の死者を出し、全米規模のリコール問題になった一大スキャンダル。その発覚や解明には、元従業員3人による運輸委員会への通報や、司法省や連邦捜査局(FBI)への捜査協力が大きな役割を果たした。タカタのケースでは、アメリカ政府が同社に課した罰金のうち170万ドル(当時の為替相場で約1億9000万円)が、元従業員3人への報奨金にあてられました。

     

    「欧米か!」の是非を論ずるものではありません。

    福祉業界の経営者の皆様。

    「虐待」が暴露されているその背景も「内部告発」によるものが多いですね。

    その告発した方のことを、「ホイッスルブロワー」、「勇気のある者」と称賛できますか?

    そんな組織風土になっていますか?

    形だけでは、ダメな時代になっていることを自覚する必要がありますね。

     

    さて、いよいよPHJが福祉業界の虐待殲滅に動き出します!

     

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    お楽しみに!

  • ブログ2023.04.17

    いつもお世話になっております。

    PHJの堀内です。

    4月12日、「看護師による入院患者への暴行事件が起きた東京八王子市の精神科の病院で、新たに30代の男の看護師が患者に暴行した疑いで逮捕されました。」と報道されていました。

    先日、NHKのETV特集 「ルポ 死亡退院 ~精神医療・闇の実態~」を見て、言葉にできない衝撃を受けました。

     

    「もうこれで最後にしよう!」をテーマに、滝山病院事件の問題点の徹底追及を通して精神医療体制の転換を目指す緊急キックオフ集会が開催されました。

    その中で、

    「行政の監査はまったく機能せず、むしろ暴力、違法と思われる身体拘束が行われ続けていたようである。実際に殴られている患者さんの恐怖心、心と身体の痛みを想像するとき、強い憤りと心の底からの悲しみを禁じ得ない。(中略)
    精神科病院では、宇都宮病院事件から神戸の神出病院事件、そして最近発覚した静岡県内の病院での事件など暴力、虐待がやむことがなく、今回の滝山病院の実態がこのような映像を伴う報道によって明らかにならなかったことを重く受け止める必要がある。(中略)

    今回の事件は、精神科医療機関の閉鎖性の高さ、職員の低い人権意識、倫理観、生活保護を前提とした入院、地域行政との癒着、家族の病院に対する依存、低い社会的関心など、すべての複合的問題である。
    そのような意味において、本問題は、国、国民、行政、精神科医療機関、医療従事者、病院利用者、家族等が、すべてをリセットするつもりで考え、体制を変えていかなければ、このような悲惨な状況が変わることはない。」と。

     

    「ちょっと冷たいんですけど」の報道で忘れられない、「緑のすず乃保育園」死亡事故。

    「園に息子を迎えに行ったら、息子は目と口が開いていて、舌が固まっていました。素人の私でも亡くなっているとわかる状態の息子を、園長は、横向きにしていたので、ちょっと冷たいんですけどと、言いながら渡してきました。」と。

    その後の報道では、

    令和3年の立ち入り調査で、『乳幼児突然死症候群』への対策が不十分であるなどとして、緑のすず乃保育園の全職員が予防法などを学ぶ研修を受けていた。研修後、園長は「うつ伏せ寝にすることによって乳幼児突然死症候群のリスクが高まることを勉強しました。」といった内容の報告書を市に提出。
    しかし、研修を受けた後も園長は、園児をうつぶせ寝で寝かせるよう職員に指示を出していたということで、市に対して形だけの報告をしたことが分かっています。

     

    あれから1年が経過する、北海道・知床半島沖で発生した観光船「KAZUⅠ(カズワン)」沈没事故。

    2021年6月24~25日、北海道運輸局は知床遊覧船に対し、5月と6月の2件の事故に関して特別監査を実施していた。結果、指摘事項に対する改善報告は、受理されている。

     

    東京都の行政監査は、論外ですが、監督官庁の監査での指摘事項に対する改善のフォローアップが、適切であったならと思います。防ぐことができた事故ではないか!

     

    さて、「氷山の一角」という言葉があります。

    言葉の由来は、実際に目で確認できる氷山の姿は、海中に隠れている部分を合わせた全体像の7分の1程度だとされています。

    つまり、氷山は目に見える部分よりも見えない部分のほうがはるかに大きい

    そんな氷山の特徴から、明らかになっている事柄は全体のほんの一部で、より多くのことが隠されているという意味になりました。

     

    各事故・事件は、その業界の「氷山の一角」とも言えると思いますが、

     

    ハインリッヒの法則は、1つの重大な事故の裏には29の軽微な事故があり、さらにその裏には300のヒヤリハットがあるという経験則です。

    滝山病院事件、「緑のすず乃保育園」死亡事故、観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の沈没事故ともに、

    事件・事故を起こす要因は、厳然とあった。起こるべきして起きた事件・事故ということで共通しています。

     

    「虐待」についてお話しする時、

    「うちの施設では大丈夫と、思っているが・・」

    との声を聞きますが、本当に、大丈夫でしょうか?

     

    さて、いよいよPHJが福祉業界の虐待殲滅に動き出します!

     

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    お楽しみに!

  • ブログ2023.04.14

    いつもお世話になっております。

    PHJの谷本です。

     

     

    日本の多くの経営者や業界団体、並びに有識者が大好きな言葉があります。

    それが、「とりあえず、様子を見ようか」です。

    この言葉、思考の源は何なのでしょうか?

    「様子を見る」、、、、、、。ということは

    「しばらくの間、損得計算をしないで、思考停止状態で時間を経過させる」

    あるいは

    「しばらくの間、価値判断をしないで思考停止状態で時間を経過させる」

    別の言い方は、「経営判断をしないままにしておく」ということになるのでしょうか。

    損得計算なら、わかりやすいのですが、問題は「価値判断」の方です。

    「価値判断」とは、損か得かではなく、好きか嫌いか、良いか悪いか、正しいか正しくないかを判断する能力になってきます。

    簡単そうに感じるかもしれませんが、経営者視点で考えると、価値判断は「主観的」なものなので、「優秀な人ほど」避けようとします。

    優秀な経営者ほど、なんとか「客観的に」正しい判断をしたいという誘惑にかられます。

    どこかで「主観的」なのは良くないのではないか?客観的でなければ・・・・と思いがちです。

    そのため、ときに、過度に現場に意見を聞いたりする場合もあるかもしれません。

     

    しかし、よく考えてみてください。「主観的」は悪いことなのでしょうか?

    「主観的」であっても良いのです。「主観的」だからこそ、経営者はその「責任」を取ればいいのですから。

    ある意味、「客観的な」経営判断にこだわる経営者の深層心理には臆病な心が見え隠れします。

    なぜなら「常に客観的に評価をして、最適な選択だけをしている」と自負する経営者は、実は責任を取らない、免責思考があるかもしれません。

    「データ」のせいにするのではないですか?「自分の責任ではない」と。

    トップの決定は、途中経過がどうであれ、不足の事態もあり、部下が間違うこともあり、ときに非合理な選択もあり、それらを含めて、「経営者の主観」で決める、そして、それに対する責任を自分が取るという覚悟が必要なのだろうと思います。

     

    「自分として、正しいかどうか」、さらには「人間として正しいかどうか」、経営者の主体的な価値判断、そして最後はその責任を取ることが、リーダーたるものの矜持です。

     

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    お楽しみに!