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みなさん、お元気ですか?
経営者としての、施設長としての、管理者としての、本日1日のあなたの仕事の「意図」はどのようなものでしょうか?
ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社(PHJ)の谷本です。
PHJで「科学的介護」教育導入コンサルティング・トレーニングを行う中で、「科学的介護」の実質的な
先行研究である「自立支援介護学」理論による介護現場での教育及び実践のコーチングを受けて、現実に
「廃用症候群からの回復」「健康の回復と維持」「認知症行動・心理症状(BPSD)の消失・緩和」などの
アウトカム(成果)を着実にお示しになる社会福祉法人・医療法人・株式会社・有限会社と、いつまで経って
もアウトカム(成果)が現れてこない、結びつかない社会福祉法人に分かれる場合があります。リアルな話。
原因は、ただ一つ、「看護師さんが、自立支援介護学理論を、素直に実践のサポートをしてくれない場合」です!
逆に、「看護師さんが、愚直に自立支援介護学理論を、前に進めるために介護職を全面的に後方支援してくれる、
優秀な看護部門のマネジメント職がいらっしゃる場合は、びっくりするようなアウトカム(成果)をお出しになる」
ことが多いです!
さあ、この場合、前者の「看護師さんが、自立支援介護学理論を、素直に実践のサポートをしてくれない場合」、
どうしたら良いと思われますか?
理事長、施設長へお聞きしています!
理事長、どうしたら良いと思われますか?
答えは・・・・・・・・。人事上の決断をすること、です。
責任は、理事長が取るもの、法人の方針、介護方針に合わせようとしない者は、説教しても変わりません。
それを変えることができるのは「組織の仕組み」のみ。
具体的には、法人の「指導教育規程」に則り、口頭指導を積み重ねて、(例えば)3回の口頭指導を行なっても、
考え方と行動が変容しない看護師さんの場合、文書指導1回目、それでも変容しない場合、文書指導2回目を施す。
2回の文書指導を経ても行動変容しない場合、、、、、、就業規則の懲戒規定により処分を進める。
何故ならば、最終的に、入居者に不利益を与えるから、です。
京セラ創業者の故・稲盛和夫氏の言葉です。
「小善は大悪に似たり。大善は非情に似たり。」
職員に嫌われることを覚悟で、非情とも言える決断を下す必要がある。特養が、老健が、入居者の尊厳を守る、
ウェルビーイングを実現するという至上の目的を果たすために、最善策を躊躇してはいけない、ということです。
これをやるために、理事長が存在しています。情、感情にほだされて、明確な人事上の手を打たないならば、
世のため人のためにならない。大悪です。社会悪になってしまいます。
人間は説教では変わりません。仕組みでしか変わりません。仕組みの中で自らを変容させない者は、医療職であろう
と例外なく、組織人として失格です。
法人という名の船から降りてもらわなければなりません。
繰り返します。組織人失格の看護師のわがまま、自我よりも、入居者の尊厳を優先しなければなりません。
決断できない理事長の組織は一生、「科学的介護」でアウトカムを出すことは難しいでしょう。
ご利用者の尊厳をとるのか?わがままな組織人失格者をのさばらせておくのか?
あなたは何のために「権力」を与えられているのか?を考えるべきです。
持った「権力を行使しない」理事長は、無責任というものです。
人間は自分の生命の灯火が消える前に、自分の人生の来し方が走馬灯のようにフラッシバックされるという話を
聞いたことはありませんか?
仏教の教えによると、死の間際に、明らかに人間は自分の言動・行動に原理原則としての善悪があることを見せ
つけられ、感じさせられるそうです。他人の幸せのための言動・行動は幸福感を感じ(死の間際にです)、自己保身、
他人の幸福を犠牲にして、利己的な言動・行動・生き様については、地獄の苦しみを感じるそうな。(私もまだ死を
体験していませんから、確証はありませんが。)
その時に、理事長としての判断を思い返して、自らを顧みて、苦しまないよう、正しい生き方をしたいものですね。
では、また!