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いつもお世話になっております。
PHJの谷本です。
介護業界の現場は時に無法地帯と化すことがあります。
職員本位の視点が優先され、利用者本位とは裏腹の状況が作られてしまうことも少なくありません。だからこそ「虐待」や「不適切ケア」が現実に起こるわけです。
その背後には、自由なルール作りや小集団ごとの判断による業務進行が見受けられます。この状態・現場のままでは、「科学的介護」の教育や実効はほとんど困難です。
あなたの経営する法人はいかがでしょうか?
私たちは、経営者の皆さんは、この現状を変えるために、歴史的な視点からヒントを得ることができます。
ホモサピエンスが生き残った理由は、彼らが自然と争い、自然状態に抗い、進化し続けたからです。
実は、ホモサピエンスは一見無秩序な自由さの中で発展していったように視えながら、そうではなかった。決して無秩序に自然に身を任せて、勝手気ままではなかったことをご存知でしょうか?
実際はホモサピエンスの生き残りの歴史の、その背後には一定の秩序とルールが存在していました。
生命の進化の歴史の中で、特に興味深いのがホモサピエンスの進化の過程といわれています。この過程は自由な生存競争の中で生じたもののように思えますが、実際には一定の秩序とルールが存在していました。
では、どのような秩序とルールがホモサピエンスの進化に影響を与えたのでしょうか。
秩序の中の適応性: ホモサピエンスは変化する環境に対応するための高い適応性を持っていました。これは、食物を得るための狩猟方法、新しい土地への移動方法、または新しい技術の開発といった具体的な行動の中に秩序とルールを見出す能力から生じました。これらの行動はすべて、環境との相互作用の中で試行錯誤を繰り返すことにより、有効で生存につながる行動パターンを発展させてきました。
社会的なルール: また、ホモサピエンスは非常に社会的な生物で、その社会性は一定のルールによって成り立っていました。これらのルールは、共同で狩猟を行う方法、食物の分配方法、リーダーシップの決定方法といった、生存と発展に不可欠な集団行動を制御するものでした。これらのルールは、個々の利益を超えて集団全体の利益を最大化することを可能にしました。
創造性とルール: 最後に、ホモサピエンスの持つ創造性もまた一定のルールに従っていました。これらのルールは、具体的には道具の作り方、言語の使い方、物語の伝え方など、新たな知識と技術を伝達し、次の世代に引き継ぐ方法を制御していました。このようなルールによって、ホモサピエンスは技術や知識を蓄積し、一世代から次の世代へと伝えるこことができました。
このように、ホモサピエンスの進化の過程には、表面的に見える自由な進化の裏に、一定の秩序とルールが存在していました。これらの秩序とルールは、ホモサピエンスが変化する環境に適応し、社会を築き、創造性を発展させる上で欠かせない要素でした。
進化の原則は、勝手気まま・自分達本位ではなく(というか、それでは確実に滅びる)
一定の秩序とルールが存在しなければ生き残れない・・・ということですね。
そして今、この進化の原則を介護現場に取り入れる時がきています。従来型のお世話型介護から脱却する必要があるからです。そう「科学的介護」への変化です。
その変化の鍵は、「経営者のリーダーシップ」による新たな法人風土の醸成です。
では、具体的にはどうすればよいのでしょうか?
イメージとしては、経営者は船の船長で、スタッフは乗組員、利用者は貴重な乗客と考えてみてください。船長が定めた航路(組織のビジョンや目標)に従い、乗組員が一丸となって働くことで、乗客は安全かつ快適に目的地に到着します。
船長が存在しない、または彼が自由に任せきりにしてしまうと、乗組員は自分たちの考えに基づき勝手な航路を決め、結果的に船は目的地にたどり着けず、乗客の安全や満足度が損なわれることになります。
この譬え話は、建設的リーダーシップ理論とも共鳴します。
これは、リーダーがクリアなビジョンを提供し、それに基づいた目標を設定し、スタッフが共有し理解することで、全体として目標達成に向けて効果的に動くという理論です。
では、具体的にはどのような行動を取ればよいのでしょうか。以下に3つのステップを提案します。
これらのステップにより、介護現場の業務品質が向上し、利用者の満足度も高まるでしょう。また、経営者とスタッフの間に明確なコミュニケーションが生まれ、スタッフ同士の連携も深まります。
これからの介護現場は、現場の声を大切にしつつも、全体の方向性を示し続ける経営者の存在が求められます。
その結果、より高品質で利用者本位の介護が実現するのです。
新たな風が吹き始めています。我々はこの風を受け、未来へと帆を進めるべきです。
ではまた!
それでは、コマーシャルです!
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