不安と生きるか、理想に死ぬか | ポスト・ヒューマン・ジャパン株式会社

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  • ブログ2023.04.06

    いつもお世話になっております。
    PHJの谷本です。

     

    皆さんが経営する法人の職員・社員の方々は、日々「やる気」に満ち溢れていますか?
    「やる気」が出ない人、出づらい人は、実は「セロトニン」という脳内伝達物質が足りなくなっている人という通説があるようです。

    脳内伝達物質として大きく3つの物質があります。

    ストレスに関係するホルモンとして知られている、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニンです。
    脳内には約1000億個の神経細胞があって、これらのホルモンは、1つひとつの神経細胞同士が情報をやりとりするときに必要な神経伝達物質としても働いています。

    ①ノルアドレナリン
    緊張や不安、集中、積極性をもたらし、ストレスに打ち勝とうとするときに働きます。
    過剰になると攻撃的になったり、ヒステリーを起こしたり、パニックになったりするのです。

    ②ドーパミン
    喜びや快楽、意欲をもたらす働きがあリます。
    過剰になると過食や買い物依存、アルコール依存になったりするものです。

    ③セロトニン
    アドレナリンとドーパミンの2つが過剰になって暴走しないように、調節している物質です。

    ストレスがかかると放出されるノルアドレナリンは、自律神経に働きかけて心拍数を上げたり、血液量を増やしたりして、活動しやすい状態をつくります。一方、ストレスになるようなツライ状況を乗り越えたときの達成感、うれしい気持ち、つまり快感をもたらすのがドーパミンです。
    そして、この2つをコントロールして、気持ちを安定させるのがセロトニンなのです。
    ストレスによる心身のダメージを減らすには、それぞれの脳内物質のバランスが大事と言われています。

    テレビでも活躍する脳科学者、中野信子さんによると、「やる気が出ないというのはむしろ、精神を安定させるセロトニンが足りなくなるからかもしれません。」と鴻上尚史さんとの共著「同調圧力のトリセツ」でおっしゃっています。

    鴻上「セロトニンといえば、以前、中野さんと対談させていただいた時に、セロトニンの濃度調節を行う、セロトニントランスポーターの数が日本人は少ないと伺いましたね。」

    中野「はい。セロトニントランスポーターとは、セロトニンの運び役で、脳内に分泌されたセロトニンを再度、細胞内に取り込んで分泌させるリサイクルポンプのようなものなんです。もしセロトニンの数が少なくても。このセロトニントランスポーターがあれば使い回しができます。だから、数が多ければ精神は安定する傾向になり、少なければ不安傾向が強くなります。しかし、日本人の約97%にセロトニントランスポーターの数を少なくする遺伝子があることがわかっています(!)日本人は不安になりやすい民族とおいうことになりますよね。」

    谷本は2018年の頃、某県老人福祉施設協議会様で、社会福祉法人向け介護報酬改定に絡む経営戦略セミナーを行った際に、ケアマネの未来についての不安要素や個人の資質の向上と改革の必要性を説いたところ、受講者の中の有識者の方が「みんなを不安にさせるような内容をお話しされるのはいかがなものか?」とご意見を頂戴したことがありました。そこにお集まりの方々は、ほぼ経営者、経営判断の権限をお持ちの方が多かったのですが、逆に「経営者が将来のリスクの話を聞かない、経営者に将来の経営上のリスクの話を聞かせなければ、業界団体の存在意義はなんなのだろう」と思索の材料にさせていただいた記憶があります。

    「不安」から目を背ける経営者が指揮をとる組織は、果たして生き残れるのでしょうか?ということです。

    特に令和に時代は、不安要素が100%です。この後に及んで危険や危機を知らせずに、その場その場を凌いで行けるほど、現代は、日本の今は、安穏な状態とは真逆な事態となっています。

    平時ではなく有事なのです。
    「人手不足」倒産、「人手不足」解散リスクを目の前に、戦闘モードにならなければいけないのです。

    特に過去の歴史の中で、革命を、維新のプロセスに関わった藩にお住まいの経営者の方は、歴史に学び直しましょう。

    吉田松陰からの学び〜引用「覚悟の学び方〜超訳吉田松陰」(池田貴将)

    やろう、とひらめく。
    そのとき「いまやろう」と腰を上げるか。「そのうちに」といったん忘れるか。
    やろうと思ったときに、何かきっかけとなる行動を起こす。
    それができない人は、いつになっても始めることができない。
    むしろ次第に「まだ準備ができていない」という思い込みの方が強くなっていく。
    いつの日か。十分な知識、道具、技術、資金、やろうという気力、いけるという予感、やり切れる体力、その全てが完璧にそろう時期が来ると、信じてしまうのだ。
    だがいくら準備をしても、それらが事の成否を決めることはない。
    いかに素早く一歩足を踏み出せるか、いかに多くの問題点に気づけるか。
    いかに丁寧に改善できるか。少しでも成功に近づけるために、できることはその工夫しかない。
    よく行動する人は知識は必要最低限でいいと考える。
    なぜなら実際に動く前に、わかることなんてほとんどないと知っているからである。
    だからよく失敗する。だがそれを、「順調」だと考えることができる。
    そのように私たちの脳は、自分の行動をうまく正当化するようにつくられている。
    小さくても「一歩を踏み出す」という行為さえ続けていれば、「なぜこれが正しいのか」脳が勝手に理由を集めてくれる。

    吉田松陰は、行動につながらない学問が無意味だと考えた。
    大切なのは「不安をなくすこと」ではない。
    いかに早く、多くの失敗を重ねることができるか。
    そして、「未来はいくらでも自分の手で生み出しことができる」という自信を、休むことなく産み続けることなのである。


    PHJ「認知症あんしん生活実践ケア研究会」のコーチングのグランドルールから〜

    「失敗などない。ただフィードバックを続けるだけ」

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